ヤマハ発動機、本社エリアに新社屋2棟を建設 機能集約と品質中枢の再構築で磐田本社を刷新、2028年完成予定

出展:ヤマハ発動機

ヤマハ発動機は2026年1月6日、静岡県磐田市の本社エリア内において、新たに2棟の社屋を建設する計画を決定したと発表しました。建設されるのは「コーポレート棟(仮称)」と「品質保証センター」で、2026年から順次着工し、いずれも2028年の竣工を予定しています。

同社は1972年に本社機能を磐田市へ移転して以降、半世紀以上にわたり同地をモノづくりと経営の中核拠点としてきました。一方、既存の本社施設は老朽化が進み、スペース不足や機能の分散といった課題を抱えており、これらを解消するため新社屋の建設を決定したとしています。

新社屋では、本社エリアに分散していた機能部門を集約することで、業務効率の向上と本社機能の強化を図ります。また、コロナ禍を経て定着した出社と在宅勤務を併用する柔軟な働き方に対応し、チームや部門の垣根を越えたコミュニケーションを促進するオフィス環境を整備する方針です。


経営・IT機能を束ねる「コーポレート棟(仮称)」


コーポレート棟(仮称)は、本社エリアにおけるコーポレート機能の中核拠点として位置付けられています。規模は地上8階建て、延床面積27,524㎡で、経営戦略部門やIT関連部門などが集約される予定です。

オフィスコンセプトには「Waku Work!(ワクワク)」を掲げ、人の流動性を高める空間構成や、部門横断のコミュニケーションを生み出す設計、心身ともに健康に働ける職場環境の実現を目指します。また、防災面では免震構造を採用し、事業継続性の強化を図るとともに、エネルギー効率を高めた設計とすることで、運用コストの削減と環境負荷低減の両立を目指します。


分散していた品質機能を再集約する「品質保証センター」


品質保証センターは、本社エリアにおける品質保証機能の中核拠点として整備されます。規模は地上6階建て、延床面積11,444㎡で、現在7棟に分散している品質保証関連の部門や設備を高度化・集約する計画です。

これにより、各事業における品質保証機能を束ね、法規対応の確実性を高めるとともに、高品質な製品・サービスの提供に向けた取り組みを強化します。
さらに、品質に関する情報や知見の共有を活発化させることで、業務効率の向上だけでなく、品質保証に関わる人材育成や啓発活動の強化にもつなげるとしています。


本社機能を「更新」ではなく「再設計」するプロジェクト

今回の新社屋建設は、老朽施設の建て替えにとどまらず、本社機能そのものの在り方を再設計する取り組みと位置付けられます。経営・ITといったコーポレート機能と、品質保証という基幹機能をそれぞれ明確に中枢化しつつ、磐田本社に集約することで、意思決定の迅速化や組織横断的な連携を強める狙いがあります。

ヤマハ発動機は、新社屋を通じて、柔軟な働き方への対応と組織力の底上げを同時に進め、磐田本社を引き続きグローバル事業を支える中核拠点として進化させていく考えです。






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