デンマークの建築会社ヘニングラーセン(Henning Larsen Architects)は、オーストラリアのシドニーのウォーターフロントに計画されている超高層タワーの国際コンペに勝利したと発表しました。
ヘニングラーセンは、シドニーのウォーターフロントにあるコックルベイパークの開発の一環として、183メートルの高層ビルを設計しました。新しいタワーには、10,000平方メートルのパブリックスペースの上に63,000平方メートルの計画がが含まれ、従来の小売ユニット、オフィス、公共プログラムが含まれます。
タワーは、「小売ユニット、オフィス、公共プログラムを人間中心の統合環境に統合する」ため、「新しいタイプの高層開発」と表現されています。
【出展元】→Henning Larsen designs
73,000平方メートルのプロジェクトは、シドニー中心部のコックルベイパークの再開発のために設計されており、シドニーの中心部にある、オーストラリアの不動産会社GPTグループとグローバル投資マネージャーAMPキャピタルが共同で運営しています。
ウォーターフロントに「きらめく」シルエットを提供するタワーは、一部のレベルに緑の共テラスを作り出する為に、少しづつシフトしたボリュームで構成されています。
コックルベイパークは、シドニーのCBDをダーリングハーバーのウォーターフロントに接続し、現在、市内中心部とウォーターフロント、賑わいを見せるピルモント地区の間にある、高速道路の上のエリアをカバーし、歩行者デッキではなく公園を設ける事で、都心とベイエリアを一体化し、シームレスな人の移動を生み出す計画です。
この計画は同じく都心とベイエリアが高速道路で分断されている神戸市の今後の再開発のヒントになるかもしれませんね。
コックルベイパークは、タワーがスカイラインに加わるシティスケールと、人々がシティセンターとウォーターフロントの間を移動するビレッジスケールの2つ、目線にフォーカスして計画されています。
コックルベイパークの途切れのないシルエットは、シドニーのCBDの摩天楼の間にシームレスに溶け込み、地上のパブリック、小売スペースに目を向けると、よりヒューマンスケールに分解されます。このスケールの相互作用は、シドニーの都市構造とそれが設計されている多様な人々のコミュニティの両方を尊重しています。
Henning Larsenは、コンセプトデザインの段階で、パートナーのMcGregor Coxall(風景)、geoffreything(小売)と協力しました。Henning Larsenのスキームは、UN Studio + Cox Architecture、Woods Bagot、Grimshaw、FJMT、およびWilkinson Eyreによる6つの最終候補のデザインから選択されました。