叡山電鉄は、2020年9月18日付けのニュースリリースで、2018年よりリニューアルを進めている700系車両について、今回723号車のリニューアル工事が完了し、10月18日(日) より運行を開始すると発表しました。主に1両編成で運用している700系車両は、同社で初めて冷房装置を搭載した車両で、1987年7月の運用開始から30年以上が経過したため、順次リニューアルが行われています。
【出展元】
→700 系リニューアル車両 723 号車の運行を 2020 年 10 月 18 日(日)から開始します
今回リニュ ーアルした723号車は、青色を基調とし、水が豊かな山紫水明の地である京都・洛北の自然を表現しています。リニューアル車両の運行開始を記念して、運行開始当日より「723号車リニューアル記念乗車券」 を発売するほか、運行開始前日の10月17日(土)にはプレイベントとして、車両展示撮影会・鉄道 グッズ販売会と貸切運行を実施します。
内装デザインは、 座席は水をイメージした「青」を基調とし、外装との統一感を出しているほ か、京都らしさの演出として、座席の仕切り部には、京友禅の生地を硝子に封 入した「京友禅硝子」を使用しています。制作は、キモノ創りを手掛ける 木村染匠株式会社が担当しました。
リニューアル前の700系車両
700系車両は、1987年にデビューした両運転台車で叡山電車初の冷房車です。ワンマン運 転用として設計され、主に1両編成で運行しています。細かな仕様の違いにより、デオ710形 (2両)、デオ720形(4両)、デオ730形(2両)の3種類に分かれています。 運用を開始した当時は「クリームとマルーン」の塗装でしたが、2005年より順次デザインを 変更し、「新緑をイメージした黄緑」「山をイメージした緑」「川をイメージした青」「紅葉をイメ ージした赤」の4種類の帯色の車両があります。大規模リニューアルで誕生した「ひえい」
運用開始から30年以上が経過したため、732号車は2018年に観光列車「ひえい」へ、 722号車は2019年に沿線の神社仏閣をイメージした「朱色」のカラーリングへリニューアルを行いました。723号車は「ひえい」ほど大規模ではありませんが、観光地へと乗客を誘う魅力的な車両になりそうです。
叡山電車もここに来て、既存車両のリニューアルに着手してきましたね。