JR東海が次期主力車両「N700S」のデザインを発表!左右両サイドにエッジを立てた形状が特徴的!

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JR東海は2017年6月28日付けのニュースリリースで、2020年度に営業投入を予定している「N700S」のデザインを決定したと発表しました。なお、このデザインを反映させた「N700S確認試 験車」は2018年03月に完成します。

先頭デザインはN700系シリーズの形状を進化させた「デュアル スプリーム ウィング形」を採用。同社小牧研究施設における技術開発の結果、左右両サイドにエッジを立てた形状 とし、走行風を整流することで更なる環境性能向上が図られます。前照灯にはLEDライトを新幹線で初採用 、省エネルギー化・照度向上・長寿命化を実現。 また、先頭形状を活かし、前照灯を拡大することで、照射範囲を広げ、視認 性向上が図られます。 カラーリングは東海道新幹線の象徴である白地に青帯を踏襲しています。また、先頭部の青帯で“Supreme(スプリーム)の「S」を表現しています。










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インテリアデザインは、ビジネスや観光など幅広いお客様ニーズに対応するため、機能性を考慮し つつ、くつろげる空間となるよう柔らかな曲面を採用し、グリーン車では 「ゆとりある空間と個別感の演出」を、普通車では「機能的で快適な空間」 をコンセプトにしています。

・空調吹出口を側面パネルと一体化し、広い吹出口を確保することにより、 室内温度の均一化を図る。また、グリーン車では窓側の座席ごと に荷棚と一体化した大型の側面パネルを採用し、一人ひとりの空間を演出  

照明はLED間接照明とし、天井を光学的に最適な形状とすることで、室内照度の均一化を図る。また、停車駅に近づいた際に荷棚の照度 を上げ、お客様に荷棚にある荷物への注意を促す。 車内テロップにフルカラー液晶を採用し、画面サイズを拡大することで、 案内情報の視認性を向上。

グリーン車座席
N700系から好評をいただいている「シンクロナイズド・コンフォー トシート」をさらに進化させ、リクライニングの回転中心の変更と共 に、座面と背もたれの角度を最適化することで、リクライニング時の太もも裏側への圧迫感を低減するなど、長時間座っていても快適な座席と しています。
フットレストを大型化しつつ、足元スペースを拡大しています。
読書灯の照射範囲を拡大しています














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普通車座席 

背もたれと座面を連動して傾けるリクライニング機構を採用し、より 快適な座り心地を実現します。グリーン車同様、全座席にコンセントを設置。これにより、B席(3列シートの真ん中)の肘掛けが誰のモノ問題に終止符が打たれる事になりそうです(笑)







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上の写真は現在の主力N700系シリーズですが、今回発表のN700Sは、現行モデルのビッグマイナーチェンジ版といった所でしょうか。走行性能などメカニズムの詳細がまだ不明な点が多いので、追加情報が待たれる所です。海外への輸出を視野に設計最高速度は300km/hを超える実力を持っているかもしませんね。いずれにせよ、先行試験車両の登場が楽しみになってきました!