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春華堂 スイーツバンク(SWEETS BANK)は13倍スケールのダイニングテーブルをかたどった建築!『うなぎパイ』のコンセプト「家族団らん」を象徴


春華堂本社複合施設「スイーツバンク(SWEETS BANK)」は、浜松の銘菓として全国的に有名な『うなぎパイ』のメーカー春華堂の本社のほか、浜松いわた信用金庫の森田支店、リブランドした「SWEETS BANK SHOP春華堂」、春華堂直営のカフェ&ベーカリー「とらとふうせん」等で構成された複合施設です。

『うなぎパイ』の商品コンセプトである「家族団らん」、さらに「アニバーサリー(記念日)」をメインテーマに据え、浜松の観光活性化および地域とのつながりを強化する、地域と社員、観光客のハブ(接点)となる文化的価値創造拠点として2021年4月に誕生しました。

【出展元】
→春華堂>いつか「上から」眺めてみたかった…「SWEETS BANK(スイーツバンク)」お客様の声をARで叶える新サービス
→丹青社>春華堂本社複合施設「スイーツバンク(SWEETS BANK)」
→日建設計>メディアコンテンツ化でまちに新風
→清水建設>春華堂 SWEETS BANK

 



うなぎパイが誕生した昭和36年は高度経済成長の真っ只中で、家族みんなで食卓を囲む時間が減ってきている時代に、夜の夕食だけは家族の集まる団らんのひとときとして大切にされていた時間でした。せめて夜だけは家族でお菓子を囲んで素敵な時間を過ごしてもらいたい、そんな願いが込められており、「夜のお菓子」のキャッチコピーが与えられました。

 

 



スイーツバンク(SWEETS BANKは、創業130周年を期に、春華堂らしい「世の中にないようなオフィス」をつくること。アフターコロナを見据えた観光産業への貢献も視野に計画することを軸に計画されました。

家族団らんの情景を「13倍スケール」のダイニングテーブル状の建築にすることで、企業・地域の絆を育む拠点としてシンボル化。施設内のオフィス、銀行、ショップ、カフェといった各コンテンツを連想させる、食卓にある日常のアイテムをスケールアウトしたオブジェとして配置し、13倍ものスケールでリアルに再現した世界観が、来場者の驚きを生み出しています。

ちなみに、この13倍スケールですが、通常のテーブルの高さが約750mmで、敷地の高さ制限が 10mであることから13倍という大きさが導き出されたそうです。

 

 

 


驚きの建築物をジックリ見て行きましょう!これまで見た事の無い巨大なダイニングチェア。この椅子を見て頂ければ説明は不要でしょう。来訪者が 家具やオブジェの間を自由に回遊し、様々な角度から見て楽しめる 非日常の空間されています。

 

 


ダイニングテーブルを見たげた様子です。自分が小人になった様な気分になってきます。ガリバーの世界を体験できる様な異空間ですね。

 

 


家具部分は四方からの見え方を追求、鉄筋コンクリート表面の木目も13倍になるように専門の職人が塗装を行いました。チープな印象は微塵も感じない、驚くべきクオリティの建築物だと思います。

 

 


店舗「サイン」は値札で表現。

 


ショッピングバッグやプレゼントの箱は、空調の屋外機など外部に出てしまう設備部分を目隠ししています。

 


初めて訪れた春華堂 スイーツバンク(SWEETS BANK)。13倍スケールのダイニングテーブル下に飛び込む感覚は、あまりにも新鮮でした。
チープさを微塵も感じさせない本物志向の建築は、浜松に新しい魅力を生み出しています。



施設概要

名称:スイーツバンク(SWEETS BANK)
所在地:静岡県浜松市中区神田町553
営業時間:9:30-18:00
駐車場:70台
休業日:月曜日・火曜日
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:2階建て
主用途:事務所、カフェ、物販店舗、銀行
敷地面積:7034.97㎡
建築面積:——
延床面積:2647.03㎡ 北棟 (春華堂)1864.39㎡、南棟 (浜松いわた信用金庫)782.64㎡
建築主:春華堂
設計者:日建設計/内装:丹青社
施工者:清水建設
着工:2019年07
竣工:202012
開業:2021年04月
総工費:約50億円

2 COMMENTS

よっさんdsnmb

これは凄い建築ですね。
日本は地震国という事もあってか高層建築で奇抜なデザインがしにくいようです(そんな中でも梅田スカイビルは秀逸ですが)。
高層建築で無理なら低層建築で、大阪にもこういう建築を見たいな。

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