大和ハウス工業株は、2024年11月19日付けのニュースリリースで、計画を進めている「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の施設概要を発表しました!
大阪マルビルは、超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマークとして長らく親しまれてきまがた、築50年近くを経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となっていました。これらの課題を解決するために、マルビルをさらに大きな新ビルに建て替える事になりました。
【出典元】
→「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動
超高層ビルで国内最多の用途が複合する施設
(仮称)新・マルビルは、地上40階、地下4階建て、高さ約192mの超高層ビルになります。高層階から、展望スペースやミュージアム、2つのホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設、駐車場などで構成される複合ビルとなります。
ホテルは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、2種類のホテルで総客室数約280室を計画。「ラグジュアリーホテル」と「都市型ホテル」の2つのホテルを1つのビルに内包する、国内では非常に珍しいケースとなります。
ホテルブランドは未公開ですが、大阪地区への大量出店を公表した「ハイアット」や新ホテルの噂が耐えない「IHG」グループなどが有力視されています。個人的には、ハイアットなら「パークハイアット」「アンダーズ」、IHGなら「キンプトン」「インディゴ」「リージェント」などが進出してほしいと思います。
回る電光掲示板と展望スペース
シン・マルビルでは、旧: 大阪マルビルの「回る電光掲示板」を継承。頂部に超大型LEDビジョンを設置し、うめきたを含む大阪駅周辺からも視認できるデザインを施す検討を進める他、屋上には大阪都心を一望できる屋外型の展望スペースを設置。展望スペースの下にミュージアムを設ける欲張りな計画です。
コンサートホール・舞台、商業施設
新ビル・低層部の断面図です。コンサートホールの直下に「球体デジタルアトリウム」が設置されます。通常の駅前立地の再開発であれば、低層部は商業テナントを詰め込んで収益の最大化を目指すのが常道ですが、新・マルビルでは、商業施設は最小限にとどめ、来館者を「アッと驚かせる」仕掛けに全振りしています。ある意味採算性を度外視した、メチャクチャ破天荒な計画です。大阪ならではの計画かもしれません。もう最高ですね!
クラシック中心のコンサートホール
コンサートホール・舞台では、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用することで、多目的での芸術体験ができる空間を設計します。
まるでラスベガス・スフィア!球体デジタルアトリウム
新ビルの中央部に「LEDディスプレイ」の投影映像に没入できる球体のデジタルアトリウムを設置。ラスベガスのスフィア比べると規模は1/5以下ですが、それに似た映像装置が設置されます。地下2階から地上4階までの巨大な球体を施設内に形成し、デジタル映像を360度投影するアトリウム。地下と地上を結ぶ結節点として大阪駅周辺の新たなスポットとなりそうです。
ラスベガス『MSG Sphere』の球形の外観全体を覆う世界最大LEDビジョン『Exosphere』の映像表現が凄すぎる!【建設工事費約23億ドル】
球体デジタルアトリウムの映像演出をバックにミニコンサートを開催する事も。大阪にこれまで無かった近未来的な空間が誕生します。
周辺整備や緑化推進
プロジェクトでは、開発する敷地内だけではなく、地域の魅力や活力の向上に向けた整備が行われます。
新ビルの北側に大きなピロティを設け、街に開放し、そこから連続する周辺地域の歩行環境改善や修景なども検討。地下では、四つ橋線「西梅田駅」に接続する地下通路を新設し、改札口も設ける予定です。周辺整備完了後には、まちの賑わい創出のためのエリアマネジメントにも取り組みます。都市再生のシンボルツリーを目指して、低層部の壁面に緑化ルーバーを設置。また、計画地周辺の緑化も推進していくことで、「居心地が良く歩きたくなる」まちづくりに貢献します。
ついに計画概要が明らかになった新・マルビル。回る電光掲示板と展望スペース、2つのホテル、コンサートホールに球体デジタルアトリウムなど見どころ満載過ぎで目移りしそうです。ホテルブランドがとても気になりますね。新・マルビルは大阪・関西万博の閉幕後に本格着工する予定です。
現地の最新状況はこちら
万博閉幕後の着工ですからまだ先ですけれど、これほどワクワクする内容の高層ビル開発はめったにないくらいに思うほどですね♪
うめきたのターンが落ち着いた頃に梅田の南側「うめなん(私の勝手な呼称です^^;)」の逆襲が始まる感じでしょうか。
丸ビルを筆頭に、阪急グランドビルの建て替えもあるでしょう、再開発から時間が経っている西梅田の再々開発も考える時期に来ています、大阪駅前ビルも建て替えも何時までも引き伸ばせるものじゃない、ヒルトン入居の吉本ビルも大ベテランの域で競争力を失いつつある…、と考えると2030年代はうめなんが建設ラッシュになりそうな予感。
大阪は日々新たなり
梅田は永遠に工事が終わらない、常に何処かが工事をしているパワフルな街であり続けそうです。
斬新なデザインですね。
展望スペース、ホテル、コンサートホール、舞台、商業施設。