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【再都市化ナレッジデータベース】

『大阪ガスビルディング(ガスビル)』大規模リノベーション計画の状況 22.06



大阪ガスおよび大阪ガス都市開発は、2022年6月16日付けのニュースリリースで、同社が進めている再開発に伴い実施される『大阪ガスビルディング(ガスビル)』のリノベーションについて、基本的な方向性が纏まったと発表しました!

ガスビルのリノベーションは、大阪ガスグループの所有地で行う複合ビル開発に伴い実施されるもので、耐震性を高め、将来にわたってカスビルの保存活用を可能とする計画です。今回発表された<基本的な方向性>によると、 歴史的価値の高い南館・北館⼀体的な外観構成および竣工当時の趣を残す内部を基本的に保存する、より多くの市民が利用できるように、にぎわい施設や賃貸オフィスとして用途変更する、としています。

 

【出典元】
ガスビル保存検討委員会」検討状況について~ガスビルの歴史的価値の継承と活用の基本的な方向性~

 


ガスビルリノベーションの方向性

(1)ガスビルの歴史的建築物としての価値を確認する。
(2)ガスビルの改修の必要性を確認する。
(3)用途変更後に要求される機能・性能とガスビルの持つ価値を両立させる保存活用手法を検討する。
(4)景観・街づくりのあり方を踏まえた上で、御堂筋沿道の建物にふさわしい景観形成・歴史継承の方針を検討る。

 

 

御堂筋のランドマークとなった「ガスビル」


出展:大阪ガス

大阪ガスビルヂング(大阪ガスビルヂング)は、昭和8 年(1933 年)3 月に、当時、拡張工事中だった御堂筋の沿道に竣工しました。

当時のガスビルには、大阪ガスの本社事務所としての機能だけではなく、まだ珍しかった都市ガスによるモダンでハイカラな都市生活と文化を紹介し、親しんで頂くことを目的に様々な施設が設置されました。料理講習場、欧風料理店(ガスビル食堂)現存する施設のほか、ガス機器展示場( ショールーム)、600 名収容の講演場、美容室などが人気を博しました。

 

 

 


出展:大阪ガス

昭和41 年(1966 年)には、都市ガスの需要拡大に伴って本社事務所を拡張するため、北館を増築し、現在の「 1ブロック・ 1ビルディング」の姿となりました。北館は、南館の骨格を踏襲しながら、窓周りを軽快にするなどより現代的なデザインとして、新旧の調和を図っています。

ガスビル南館の意匠は、「過渡期的近代建築の好例」「モダニズム建築の名作」等の評価を受け、御堂筋沿道のランドマークとして、市民に親しまれてその後、平成15 年(2003 年)に、南文化財保護法にもとづいて国の「登録有形文化財」に登録され、現在は竣工89 年を迎えています。

 

 

 

一部を減築し1階~8階まで吹き抜けのアトリウム空間を整備!



ガスビルは、より多くの方にご利用いただけるよう、現状の自社ビル用途から、にぎわい施設や賃貸オフィスに用途変更されます。

外観については、南館・北館の一体的な外観構成、1階のコロネード(歩行者空間)の骨格を保存し、コロネード奥の1 階壁面については、ガラス・サッシ等を内部用途に合わせて改修す、御堂筋沿道のにぎわいづくりに寄与する計画とします。また屋上の鉄塔(無線塔)塔屋等、不要となる設備については撤去されます。

 

 



内部は、現在の床面積の85%の躯体を保存し、エントランスホール等の建築当時の趣を残す内部空間となります。御堂筋の賑わいの創出、賃貸オフィスビルとしての使い勝手向上の為、南北の接続部分の一部を減築し、1階~8階まで吹き抜けのアトリウム空間を整備。減築により建物の軽量化による耐震性向上を図り、将来にわたっての保存活用を可能とします。

 

 

次の100年を見据え根本的な長寿命化を施す



少しづつリノベーション計画が進む「ガスビル」。今回の発表では、内部に付近抜け空間を作る事が明らかになるなど、次の100年を見据えた根本的な長寿命化が図られる様子です。西側に計画されている大規模複合ビル「西新ビル」との役割分担がどうなるのか?今後の動きに注視して行きたいと思いました。

 

大阪ガス『ガスビル』西側に「西新ビル」を新築、ガスビルのリノベーション検討!現地の最新状況 22.05



 

 

2022年6月の様子


現地の様子です。大規模なリノベーションが始まる前に、現在の様子を記録する為に取材してきました!

 

 


東側から見た様子です。これまでも改修されているので建物の状態は非常に良好です。

 

 


北東側から見た様子です。

 


北館を見上げた様子です

 

 


北館の北側エントランス付近の様子です。

 

 


エントランスの左右には『ガス灯のモニュメント』が設置されています。

 

 

 


アップで見た様子です。

 

 


マントルから炎が出る優しい灯りです。

 

 


撮影ポイントを変えて、北西から見た様子です。

 

 

 


南西側から見た様子です。

 

 

 


歴史的価値の高い南館のアップです。

 

 



大規模リノベーションが決定した大阪ガスビルディング(ガスビル)。先日、リノベーション計画の方向性が示された所ですが、西側に計画されている大規模複合ビル「西新ビル」の開発と合わせて、これから大きな動きがありそうです。

 

1 COMMENT

三刀流

文化財建築物を活用しながら保存するのは大賛成です。
ただ、周りのビルが次々に高層化し、セットバックで歩道を広げていく中で、ここだけ現在の歩道幅が残ることになります。
建物を丸ごと動かして、周りの歩道幅に合わるようなことはできないでしょうか?

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