大和ハウス工業と大阪マルビルは2022年5月13日付けのニュースリリースで、大阪駅前のランドマークタワーとして親しまれてきた「大阪マルビル」を建て替えると発表しました。
「大阪マルビル」は1976年に竣工した大阪でも最古参に分類される超高層ビルの1つで、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきました。しかし、竣工後50年近くが経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となっており、より質の高い商品・サービスを提供し、大阪の新たなランドマークとなりうる施設として刷新する為、建替えが決定しました。
再開発のスケジュールは、2023年夏に解体工事に着手し、2025年大阪関西万博の期間中はバスターミナルとして暫定活用、その後に新築工事に着手し、2030年春に完成する予定となっています。【出展元】
→「大阪マルビル」を建て替えます
2022年5月の様子

現地の様子です。2023年夏に解体工事に着手する予定なので、マルビルの勇姿を愛でられるは、あと1年あまりしかありません。「早めに記録しておこう」と思い、晴天の日に撮影してきました。

もはや知らない人が多いと思いますが、マルビルでは、大規模な壁面緑化プロジェクト「都市の大樹」計画が進められていました。
計画は、大和ハウス工業株式会社・大和リース株式会社・株式会社大阪マルビルの3社が建築家 安藤忠雄氏と協働し、都市型ホテル「大阪マルビル」の壁面を10年かけて緑化し、大阪のシンボルとして「緑の大樹」を造り出す壮大な緑化計画で2013年にスタートしました。
最近の緑化の状況ですが、10年が経過しているにも関わらず、ツタはあまり成長していません。大規模壁面緑化計画は上手く行かなかった様で、大樹計画が大成する前にマルビル本体が建て替えられる事になりました。

南側から見た様子です。

最後はマルビルを取り囲むように建設された超高層ビル群との絡みです。