旧東急ハンズ心斎橋店跡地に高さ約160mの超高級タワマン計画!外資系ホテル予想から一転、138戸・2031年完成へ



大阪市中央区南船場3丁目の旧東急ハンズ心斎橋店跡地に、高さ約160mの富裕層向け超高層マンションを建設する計画が明らかになりました。

2026年10月9日付の読売新聞の報道によると、日鉄興和不動産、関電不動産開発など4社が共同開発し、総戸数138戸、2031年の完成を予定しています。自動車用エレベーターの設置も報じられており、富裕層を主要な購入層に想定した高級レジデンスとなる見通しです。

東急ハンズ心斎橋店が2020年9月に閉店してから約6年。当ブログでは2026年1月の既報で、建物解体後の暫定駐車場を紹介し、外資系ラグジュアリーホテルを核とする複合開発を予想していました。

しかし、長い空白期間を経て明らかになったのは、まさかの富裕層向けタワーマンション計画。しかも高さ約160mという、予想を大きく上回る規模でした。

高さ約160m・138戸の高級タワーマンションを建設


項目 計画概要
所在地 大阪市中央区南船場3丁目4番12号
開発事業者 日鉄興和不動産、関電不動産開発など4社
主用途 富裕層向け共同住宅
高さ 約160m
総戸数 138戸
敷地面積 1,818.67㎡(旧建物の登記面積)
主な設備 自動車用エレベーター
完成予定 2031年
現在地 開発計画が報道された段階。本体着工は未確認
※新計画の数値は読売新聞の報道に基づきます。事業者による正式な建築概要は未確認。

最大の特徴は、高さ約160mに対して総戸数が138戸という住宅構成です。住戸面積や販売価格は明らかになっていませんが、戸数を絞り、居住空間の広さやプライバシー、付帯サービスなどを重視した高付加価値型の住宅が想定されます。

自動車用エレベーターの導入も、富裕層向け住宅としての差別化を図る設備の一つとみられます。心斎橋駅から徒歩数分という都心立地に、一般的な分譲マンションとは異なる商品性を持たせる計画です。

東急ハンズ閉店から6年、再開発の経緯


時期 主な動き
1999年 東急ハンズ心斎橋店が開業
2019年8月 旧ビルを149億円で売却
2020年9月 東急ハンズ心斎橋店が閉店。同年11月に心斎橋PARCOへ移転
2020~2024年 期間限定イベントなどを除き、空きビル状態が継続
2024年11月 日鉄興和不動産を発注者とする解体工事が開始
2025年9月 当ブログが解体工事の進捗を現地取材
2025年秋 旧建物の解体が完了、暫定駐車場へ転換
2026年1月 当ブログが暫定駐車場を紹介、ホテル開発を予想
2026年10月 高さ約160m・138戸・4社共同開発の住宅計画が判明
2031年 完成予定
旧建物「大阪心斎橋8953ビル」は、1999年竣工、地上10階・地下2階、延床面積約1.4万㎡の大型商業ビルでした。2020年の閉店後は長期間にわたって本格的な活用が進まず、2024年11月に解体工事が始まりました。当ブログでも2025年9月に現地の状況を紹介しています。

その後、跡地はコインパーキングとして暫定利用されてきましたが、今回の報道によって、用途未定だった跡地の開発規模と完成時期が具体化しました。

ホテル予想から一転、富裕層向けタワーマンションに

解体前の旧ビル

2019年に日本リテールファンド投資法人が公表した旧ビルの売却資料では、商業・オフィス・ホテルなどの複合用途が最有効使用と評価されていました。当ブログでも、心斎橋の集客力やインバウンド需要を背景に、外資系ラグジュアリーホテルを中心とする再開発を予想していました。

ところが、今回明らかになったのは総戸数138戸の富裕層向けタワーマンション計画です。

計画地は心斎橋駅から近く、百貨店や高級ブランド店が集積する好立地です。主要な商業動線からやや外れる一方、住宅としては都心の利便性と生活環境を両立できる魅力があります。こうした立地特性に加え、都心の高額住宅需要や事業採算性が、住宅開発という判断につながった可能性があります。

商業・観光の中心地である心斎橋の一等地が、富裕層の居住空間へと転換する。 今回の計画は、大阪都心の不動産開発の方向性を考えるうえでも興味深い事例となりそうです。

クオーツ心斎橋を約28m上回る高さに


クオーツ心斎橋(高さ約132m)

今回の計画でもう一つ注目したいのが、高さ約160mというランドマーク性です。近隣では2026年4月、地上28階・高さ約132mの複合施設「クオーツ心斎橋」が開業しました。商業施設、オフィス、ホテルを集約した大規模複合ビルで、心斎橋の新たなランドマークとなっています。

旧東急ハンズ跡地の計画が報道どおりに実現すれば、クオーツ心斎橋を約28m上回る高さとなり、長堀通周辺に130m級と160m級の超高層ビルが並ぶことで、心斎橋のスカイラインは大きく変化します。

2031年完成予定、今後のスケジュールは?



2026年10月時点では、共同開発の概要が報道された段階です。2031年の完成を予定していますが、本体工事の着工時期や正式な建築計画は確認されていません。

今後の焦点は、共同事業者4社の全容、正式名称、建物の階数・延床面積、住戸構成、販売価格などです。低層階に商業施設が導入されるのか、周辺の歩行者空間とどのように接続するのかも注目されます。高さ約160mという計画値が正式な建築概要でも維持されるかどうかを含め、続報が待たれます。

最後に:予想外の用途と、予想以上の高さ

個人的には、この場所にはタワーマンションではなく、商業施設やホテル、オフィスなど、多くの人が利用できる都市機能を期待していました。特に外資系ラグジュアリーホテルを核とする複合開発を予想していただけに、住宅主体という展開には少し残念な気持ちがあります。

一方で、高さ約160mという規模は、予想をはるかに上回るものでした。超高層ビル好きとしては、こちらは素直にうれしいニュースです。

期待していた用途とは違う。しかし、想像以上の高さを持つ超高層ビルが誕生する。残念な気持ちとうれしい気持ちが、ちょうど相殺されたような感覚です。

東急ハンズ閉店から約6年。長い空白期間を経て、心斎橋の一等地が新たな姿へと動き始めました。




出典・参考資料

Visited 3,791 times, 3,791 visit(s) today