【再都市化ナレッジデータベース】←新規情報やタレコミはこちらのコメント欄にお願いします!

大阪府・市が、万博跡地50haの再開発『夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)』を公表!夏に第2案を策定、2025年度後半に開発事業者募集を開始するスピード感が凄い!


万博跡地50haの再開発『夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0(案)』を公表!

大阪府と大阪市は、大阪・関西万博の閉幕後における夢洲の跡地の基本計画案を発表しました!この計画は、大規模な開発を通じて夢洲を魅力的な国際観光都市に変貌させることを目指しています。

大阪府・市は2025年1月に、万博の会場約155haのうち、大阪IRに隣接する約50haの活用について、高級ホテルやリゾート施設の建設をめざす民間事業者の2案を優秀提案に採用。今回、この2案を踏まえた具体的な計画策定に向けて、総合計画案(夢洲第二期区域マスタプランVer.1.0(案))を公表しました。今後はパブリックコメントの意見を反映した、夢洲第二期区域マスタプランVer.2.0(案)を夏頃に策定。2025年度後半に開発事業者の募集を開始する予定で、かなりのスピード感を持った開発となりそうです。

 

大阪『夢洲第2期開発』の優秀提案2案決定!万博跡地の北半分50haを活用 、F1などモータースポーツ誘致を目指す構想が前進か?



 

万博跡地のゾーニング

万博閉幕後の夢洲は、エンターテインメント施設や統合型リゾート(IR)、先端医療施設などを備えた4つのゾーンに分けて開発が進められます。
  1. エンターテインメント・レクリエーションゾーン
    • スーパーアンカーゾーン 国際的なモータースポーツの拠点となるモータースポーツ施設(サーキット)や、世界最大級のウォーターパークなどの集客施設が導入例とし記載されました。リゾートホテルも併設され、長期滞在型の観光需要にも対応します。ファミリー向けのアクティビティも充実させ、大阪を世界有数のエンターテインメント都市へと成長させる狙いがあります。サーキットは大阪が誘致を目指しているF1などのモータースポーツの拠点となります。
    • 交流ゾーン 展示・交流機能やアリーナ、劇場、商業・飲食施設を配置し、夢洲全体のにぎわいを生み出します。インテックス大阪の老朽化が進む中、現行施設の大規模改修、または新築移転による大規模な展示場の開発が期待されますが、どうなるのでしょうか?
  2. IR連携ゾーン
    • 統合型リゾート(IR)に隣接するこのエリアには、大規模な展示場やホテルが整備されます。カジノを中心とした国際観光のハブとして機能し、ビジネスと観光の両面で大阪経済の活性化を目指します。夢洲2期計画は大阪IRを外に拡張する様なイメージで、IR+サーキット、ウォーターパーク+展示場+アリーナという最強エンターテイメントゾーンに成長する可能性があります。
  3. ゲートウェイゾーン
    • 夢洲の玄関口となるこのゾーンには、商業施設や交通インフラが整備されます。訪れる人々に快適な空間を提供するとともに、関西国際空港や大阪市内とのアクセス向上を図り、国際的な交流拠点としての役割を担います。
  4. 先端医療・ライフサイエンスゾーン
    • 大阪ヘルスケアパビリオンの跡地を活用し、最先端の医療技術やライフサイエンスの研究施設を導入する計画です。医療ツーリズムの促進や地域の医療水準向上が期待されます。

夢洲ならではの都市デザイン



 

夢洲の開発では、都市の魅力を高めるためのデザインが重視されます。
  • うるおい軸: 夢洲駅から大阪湾へと続くシンボルプロムナードを整備し、水と緑があふれる開放的な景観を形成します。
  • にぎわい軸: 夢洲駅から各ゾーンを結ぶメインストリートを設け、歩行者の回遊性を高めます。
  • 上質な非日常空間: 広場や公園を配置し、都市部にはないリラックス空間を提供します。
  • 水と緑の共存: 建築物の屋上や壁面に緑化を施し、持続可能な都市開発を推進します。
  • 魅力ある景観デザイン: ランドマーク建築やフォトジェニックな夜間景観を整備します。

万博レガシーの活用





万博の象徴的な施設をリユースし、新たな都市のシンボルとして活用する計画も進められています。大屋根リングを約200mほど保存する案や、静けさの森を移転させる構想があります。
  • 大屋根リング: 万博会場のシンボルである「大屋根リング」は、撤去後に新たなモニュメントとして再構築する案が検討されています。また、屋外イベントスペースや展望施設としての活用も計画中です。
  • 静けさの森: 夢洲の環境保全を目的とし、憩いの場として再整備されます。散策路や瞑想スペースが設置され、自然を感じられる空間が提供されます。
  • 大阪ヘルスケアパビリオン: 「REBORN」をテーマに、2050年の未来都市生活を体験できる展示を継続します。医療・健康分野の研究施設としても活用されます。

まとめ

 



夢洲は万博閉幕後、大阪の新たなシンボルとして大規模な開発が進められます。大阪IRと連携する事で、エンターテインメント、ビジネス、ヘルスケアなど多様な機能が融合し、国内外からの観光客やビジネスパーソンを惹きつける強力な集客装置になりそうです。世界有数のテーマパーク「USJ」に、夢洲エリアが追加されると、その破壊力は想像もできないレベルになります。先日、大阪のインバウンド観光客数が世界ベスト10入りする可能性をお伝えしましたが、2030年代の大阪は、世界第1級の国際観光客都市になる事は確実ですね。

大阪を訪れた2024年のインバウンド(訪日外国人) は1463万人で過去最高を更新!2025年は1600万人目標で世界第1級国際観光都市の仲間入りを目指す!


3 COMMENTS

けんざん

後はJRと京阪の延伸ですよね。
これは何としてでもやって欲しいと思います。

三刀流

この計画案見てたら、半年間で終わる万博などやらないで、これに早くとりかかった方がよかったのでは、と思えるほどです。
IRの開業と同時になるのですかね。

よっさんdsnmb

出来る人は仕事が早い。
それは国も都市も同じ。

大阪のスピード感は世界基準で見たら至って普通で、これがメチャクチャ早く感じるのは、東京にある日本国中央政府の余りにも遅く、余りにも怠惰で、余りにもその仕事の出来栄えが悪過ぎる事に我々が慣らされてしまっているから。

生き残るのは強い者では無く変化に対応出来る者。

余りにも図体がデカくなりすぎた肥満体東京の遅さなぞ害悪でしかない。
私が大阪は世界を目指し、観光ならアメリカはNYをベンチマークに、と書くのは、東京を意識しても良い事なぞ何も無いから。

大阪は筋肉質な体質でふっ軽で世界の中で立ち回り勝負をすれば良いのです。

その為の「ワン大阪」『大阪都構想』でありますので、またタイミングを見て再挑戦する事を期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です