ワシントンDCへの訪問者は、アナコスティア川に架かる広大なガーデンブリッジスタイルの公園をすぐに散策できるようになります。OMAとランドスケープアーキテクトのOLINによって設計された11th Street Bridge Parkは、緑地、展望台、教育エリアを提供し、持続可能なテクノロジーも計画されています。11th Street Bridge Parkは2021年に建設を開始する予定です。
【出展元】→https://oma.eu/
11th Street Bridge Parkは、OMAパートナーのJason Longが率いるほか、WRAエンジニア、Delon Hampton and Associates、地元の非営利団体、Building Bridges Across the Riverも関与しています。これは、2014年に開催された建築コンペの結果であり、最近計画の許可を受けました。建設は2021年に始まる予定です。
11th Street Bridge Parkは、橋の両端が上向きに持ち上げられたような「X」のデザインが特徴的です。この公園には、カフェや円形劇場をはじめとして、川の水の浄水装置を備えた滝、環境教育センターなど、さまざまな機能やプログラムを備えた施設が設置される予定です。
プロジェクトに関する詳細な情報は少ないですが(OMAは予想される物理的寸法をまだ共有できません)、橋は押しつぶされたX字型の形をとり、歩行者用の2つの大きな隆起した傾斜路を備えています。これらのスロープは、ビューポイントを備え、すぐ近くのエリアを冷やすことを目的とした滝に達します。
さらに、ガーデンエリア、円形競技場、芝生、子供用プレイエリア、カフェ、教育センターもあります。太陽電池パネルは最後の方に電力を供給するように計画されており、雨水捕獲も言及されています。とはいえ、詳細はこの段階で変更される可能性があります。
橋は、サイト上の元の橋の既存の構造杭の上に構築され、負荷容量をテストするために集中的な実現可能性フェーズを実行する必要がありました。これは、Heatherwick Studioがニューヨーク市で進行中のリトルアイランドを思い起こさせるもので、既存の桟橋構造(ガーデンブリッジを設計したのと同じ会社)も統合しています。
ニューヨーク市のハイライン成功を受け、この様な高架都市公園は、現時点では建築家や都市計画で人気です。そして他の例には、MVRDVのSeoullo 7017がやディラー・スコフィディオ+レンフロのザ・タイドロンドンなどがあります。
ワシントンD.C.では初となる高架都市公園「11th Street Bridge Park」は、地域住人の“コミュニティスペース”であると同時に、観光客にとっては“新名所”となるに違いなさそうです。