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メルセデス・ベンツ・スタジアムの命名権は27年契約で総額3億2400万ドル!


メルセデス・ベンツ・スタジアム(Mercedes-Benz Stadium)は、アメリカ合衆国のジョージア州アトランタに所在するドーム型スタジアムで20178月にオープンしました。巨大な金属の折り紙のような開閉式の屋根は、古代ローマの神殿に設けられたオクルス(円形の天窓)から発想を得ています。総工費は15億ドル(約1600億円)。

 

【出展元】
https://mercedesbenzstadium.com/

 

建設中は「ニュー・アトランタ・スタジアム」という名前でしたが、2015年8月に自動車メーカーのメルセデス・ベンツUSA社が命名権を取得し、「メルセデス・ベンツ・スタジアム」と命名されました。27年契約で総額3億2400万ドルという、メルセデス・ベンツ史上最大のマーケティング契約となりました。

メルセデス・ベンツ・スタジアムは、NFLのアトランタ・ファルコンズ、メジャーリーグサッカーのアトランタ・ユナイテッドFCの本拠地として使用されています。

 

 

8枚の三角形の「花びら」は、開口部を狭めたり広げたりするために前後に動きます。花びらが回転しているように見えますが、実際にはトラックのセットに沿って動力ローラーで、それぞれが一直線に移動します。屋根の動きは「カメラの絞り」の様に見えます

 

 

 

 

メルセデス・ベンツ・スタジアムの観客席は71,000人。サッカーのメジャーリーグであるアトランタ・ユナイテッドのホームゲームのほか、コンサートやパフォーマンスも開催されています。ピッチを囲む開閉式の座席とデジタルプログラム可能なステージは、これらのイベント時にも柔軟に対応できるようになっています。

客席のどこからでも見られるように、天井に円を描くように設置されたプロスポーツ界最大級のビデオボードや、駐車場やトイレなどあらゆるところに2000ものスクリーンが配置され、ファンが大切な瞬間を見逃すことがないように配慮されています。

 

 



敷地内にはパブリックスペースと都市農業のためのエリアが含まれています。雨水は集められて再利用され、屋根やファサードにはソーラーパネルが設置され、建物の電力供給に役立っています。このプロジェクトには、いくつかの持続可能な機能が組み込まれており、プロスポーツスタジアムとしては初となる米国グリーンビルディング評議会のLEEDプラチナ認証を取得しています。

メルセデス・ベンツ・スタジアムは、2019年2月に開催される第53回スーパーボウル(アメリカで最も観戦されるスポーツイベント)の開催地に選ばれました。イベントの注目度の高さから考えて、メルセデスベンツが投じた27年契約で総額3億2400万ドルの命名権は十分なリターンを得られると考えられます。

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