eVolo 2020スカイスクレイパーコンテストで1位になった、中国のD Lee、Gavin Shen、Weiyuan Xuによって設計されたEpidemic Babel
建築雑誌eVoloは、毎年恒例の超高層ビルコンペティションの勝者を発表しました。このコンテストは、高層ビルに対する私たちの考え方に挑戦する未来的なデザインコンセプトを求めるコンテストです。2020年の作物には、人工の垂直公園、漁師のための住宅コミュニティ、病気の発生に対処するための「ヘルスケア超高層ビル」など、想像力豊かなアイデアがたくさん含まれています。eVolo 2020スカイスクレイパーコンペティションの2020年版には、全部で473のプロジェクトが集まり、それぞれが建築家が技術、素材、美学、空間構成を使用する方法の境界を押し広げようと考えていました。
1位を獲得したのは、中国のDリー、Gavin Shen、Weiyuan Xuが設計したEpidemic Babelでした。コロナウイルスの流行に対応して考案されたこのタワーは、鉄骨に取り付けることができるさまざまな医療ニーズに対応するプログラムボックスで構成されています。チームは、単純な構造と迅速な対応を優先し、疾患の発生の急速な変化と、医療インフラストラクチャに過度の負担をかける方法に留意しました。
【出展元】
→Epidemic Babel: Healthcare Emergency Skyscraper
エピデミック・バベルは、中国の武漢で発生した現在のコロナウイルスパンデミックへの対応として設計された、急速に展開されたヘルスケアの超高層ビルです。このプロジェクトは、通常、新型ウイルスの発生が早く、政府や政策立案者が対応する時間がないことを考慮して計画されました。このような過酷な状況下では、弱体化した医療インフラはすぐに引き裂かれ、パンデミックは致命的な大惨事へと変貌します。
エピデミック・バベルは、シンプルな構造と迅速な対応という2つの非常に重要な利点を備えています。建物全体は、非常に小さなフットプリントでいくつかの機能的なボックスを備えた鉄骨で構成されています。建物のパターンは、資格を持った建設チームであれば、5日で準備ができるほどシンプルです。鉄骨が架設されると、ヘルスケアチームは鉄骨に取り付ける適切な機能ボックスを選択します。この建築パターンにより、超高層ビルは非常に短い時間でアウトブレイクに対応し、既存の医療インフラの負担を軽減することができます。プログラムボックスはすべて工場での製造済みのため、余分な工期を必要としません。また、フレームやボックスが軽いため、遠隔地への運搬も容易です。現在中国で建設されている一時的な病院と比較して、エピデミック・バベルは建設が早く、潜在的にコストが低くなる可能性があります。
※文書の入力ミスで表現がおかしくなりました。
1:「脅威的(脅威的)」
→正しくは「驚異的(脅威的)」
2:「権力は存在するが少数の権力者は大勢を支配する構造を着実に実現」
→正しくは「権力の存在自体は維持するが、少数の権力者が大勢を支配する構造の打破を着実に実現」
2番目の表現の訂正前だと排外主義者になってしまいます。すみませんでした。
ウィルスに知見の無いど素人ですので、批判・反論は承知の感想ですが、ウィルスの生存戦略に学ぶ点は大きいと実感する日々です。
単体ではとても弱く、なにかに寄生するか、水分のようなシェルターに守られないと短時間で消滅してしまう。でも、他のウィルスとの結びつきで脅威的(脅威的)増殖と進化を遂げる。
新型コロナウィルス禍は、外周が強固な城壁で覆われ、縦以外の外部との関係性が相互監視になってしまいがちなクラスター集団(ムラ社会)では今後の課題に対応しきれないことを顕在化させたと思います。
日本は地理的条件に恵まれたせいか、ムラ社会のクラスターが家族という最小単位まで構成され、城壁も極めて多層かつ強固に成り立っていて、20世紀終盤までの人口増加社会ではそれなりに成果を上げてきました。ところが現代ではムラ社会のそれぞれが外部に無関心なゆえに相互批判で体力を消耗している状況です。
すぐには無理でも、ブロックチェーン状の社会、権力は存在するが少数の権力者は大勢を支配する構造を着実に実現させる必要があると思います。
よくよく考えればこのビルコンセプトは纏った量の資材が何処のデポに事前集積され、新型感染病の発生あらば数日か数週のうちに建てられ、拡大に合わせ階数と建数を増し、終息に向かうに合わせてその数と高さを減じて再びデポに戻される仮設の高層ビルのようです。
なんだ。計画ですか。もう建ったのかと思いました。でしたら、是非大阪に。中之島に計画している国際先端医療施設をこんなタワーにしたらと妄想します。
それにしても、コロナで工事がみんなストップしました。再開のめどがたたず、各プロジェクトの完成は大幅に遅れそうですね。工事途中で放置されたりしないか心配です。
コンセプトコンテストなので実際に建てられたわけではないですが、この発想力には脱帽です。やはり今の中国人の旺盛なマインドが感じられます。何よりもカッコいい!
・・・構造体に必要に応じてユニットを付加して変化してゆく、どことなく半世紀前のメタボリズムに通じるところがありますね。
確かに凄い計画ですね。日本ですとただの長方形のビルの在り来たりのデザインなので正直つまらないです。諸外国が羨ましいです。
遺伝子の二重らせん階段を思わせるような「医療タワー」ですね。高さは200メートルほどでしょうか。こんな凄いものを新型コロナが大流行中の武漢で建てることができた中国のパワーに脱帽です。コロナ封じ込めに成功したのも肯けます。
日本は前例がないと何もしない官僚指導の国ですから、コロナのような未経験の事態に遭遇すると、うろたえるだけで、その場しのぎの対策しかできない。公徳心の高い国民性のおかげで、なんとか医療崩壊が防げている状態です。このタワーを見るだけで、実行力の差を感じます。