2026年に、名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)をメインスタジアムとして、第20回アジア競技大会および第5回アジアパラ競技大会が開催されます。メイン競技会場となる「穂公園陸上競技場」は、1982年に改築し、1994年に改修が行われましたが、築30年以上経過し施設の老朽化進み、機能不足等が指摘されていた事から、アジア競技大会に合わせて建て替えられる事になりました。
【出典元】
→名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務
→瑞穂公園2026年へのビジョン 瑞穂LOOP-PFI (mizuho-loop.jp)
→「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業」に対するプロジェクトファイナンスへの参加について
旧:穂公園陸上競技の収容人数は2万7000人(Jリーグ開催時は2万人)でしたが、これをを約3万人に増やし、アジア競技大会の開催中は仮設を設置、3万5000人の収容を可能にする計画です。
事業主体は『株式会社 瑞穂LOOP-PFI』
建て替え計画は、整備業務にかかる設計・建設を行った後、市に所有権を移転し、事業期間を通じて維持管理運営業務を行うPFI事業(BTO方式)が採用されました。事業者は、竹中工務店などが出資するSPC(特別目的会社)『株式会社 瑞穂LOOP-PFI』で、事業期間は2023年4月~2040年度までの18年間。陸上競技場の建設工事は2023年4月~2026年3月、公園整備は2023年4月 ~2025年9月の予定で、事業規模は約496億円です。
BTO方式
PFIの主な事業方式の1つ。Build(建設し)Transfer(譲渡して)Operate(運営する)民間が施設などを建設し、施設完成直後に公共に所有権を移転し、民間事業者が維持・管理および運営を行う事業方式。
株式会社 瑞穂LOOP-PFI
<構成員>
竹中工務店(代表)
ミズノ
日本管財
新東通信
<協力会社>
日本設計
プレック研究所中部事務所
ミズノスポーツサービス
名鉄協商
「8の字ループ」を中心に公園を再整備
事業は「瑞穂LOOP(ループ)」を事業全体の理念として、公園・まちを巡る歩行者デッキ「8の字ループ」を中心とし、まちと公園とをシームレスにつなげる計画です。
「8の字ループ」はフラットな約1km8の字の回遊路を形成。安全で快適なランニング・ウォーキングコースとなります。スタジアムからシームレスにつながる歩行者デッキが8の字を形成します。
イベントの無い平常時は、陸上競技場3階コンコースを市民に開放。気軽に立ち寄れる散歩道や休憩場所としての利用が可能です。
スタジアムのは、公園に溶け込みながら名古屋の魅力を発信する自然や公園と一体となった外観デザインが特徴的です。
「空」瑞穂公園の空に浮かぶ「雲」のような屋根
「森」 周囲の豊かな木立に溶け込む森のような外装
「大地」公園と連続して伸びやかに広がる段丘状のデッキ
完成予想パース
公園の再整備
計画概要
計画名称:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 建築計画
所在地:〒467-0062 愛知県名古屋市瑞穂区山下通5丁目1
交通:名古屋市営地下鉄 名城線「瑞穂運動場東」駅
構造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
階層:地上6階
棟数:申請部分8棟、全体10棟
高さ:30.694m
主用途:観覧場 ※全席屋根付き
収容人数:約30,000席
敷地面積:139,628.17㎡
建築面積:31,583.22㎡ ※全体:33,766.72㎡
延床面積:73,789.23㎡ ※全体:80,222.40㎡
建築主:瑞穂LOOP-PFI
<構成員>
竹中工務店(代表)
ミズノ
日本管財
新東通信
<協力会社>
日本設計
プレック研究所中部事務所
ミズノスポーツサービス
名鉄協商
設計者:竹中工務店・プレック研究所設計JV
施工:竹中工務店
建設工事
陸上競技場:2023年4月~2026年3月 (予定)
公園整備 :2023年4月~2025年9月 (予定)
事業期間:2023年04月 ~2040年度までの18年間
2024年3月の状況
現地の様子です。パロマ瑞穂スタジアムを訪れたのは初めてでしたが、山崎川を挟んで広大な公園が整備されており驚きました。本当に環境が良くて豊かさが感じられます。
新スタジアムの建設工事の様子です。すでにスタンドが立ち上がりつつあり、楕円形のスタジアムである事が見て取れました。
クレーンで部材が釣り上げられています。
敷地使徒からズームレンズで見た内部の様子です。メインスタンドが少しだけ見えて、テンションが上がりました!
スタジアムの建設工事は、高台から俯瞰しないと全体像が見えにくいです。
最後は山崎川越しに見た様子です。このあたりは開けているので、スタジアムの全体像が把握しやすかったです。この川を挟んで「八の字ループ」を描く歩行者デッキが整備されます。