ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、株式会社ポケモンとともに、「深化したポケモン体験」を提供する新プロジェクトを始動すると、2026年1月22日に発表しました!
このプロジェクトは、日本での先行展開を起点に、海外のユニバーサル・スタジオへと広がっていくことを前提としたグローバルプロジェクトです。現時点では、体験内容や導入時期、具体的なアトラクション形式などは公表されていません。
プロジェクト概要(公式発表から読み取れること)
今回の発表で公式に示されたポイントは、以下の通りです。
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「これまでにないレベルでインタラクティブなポケモン体験」を創造
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日本(USJ)で先行デビュー
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その後、ユニバーサル・ディスティネーション&エクスペリエンスが展開する海外拠点でも展開予定
一方で、次の点については現時点では公表されていません。
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体験の具体的な内容(ライド型・ショー型・ウォークスルー型など)
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導入時期および開催期間
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常設アトラクションか期間限定か
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新エリア造成か、既存エリアの再構成か
この「語られていない部分」が多いこと自体が、今回のプロジェクトが単発企画ではなく、長期視点で設計されている可能性を示唆しています。
USJ×ポケモン協業の延長線上にあるもの
USJとポケモンは、2021年10月に中長期的な戦略アライアンスを発表して以降、
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NO LIMIT! パレード
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ハロウィーン期間のショー
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季節イベントでのキャラクター展開
といった、イベント型・期間限定型のリアルポケモン体験を継続して展開してきました。今回の「深化したポケモン体験」は、こうした取り組みの延長線上にありながら、より恒常的で、構造的な体験設計へ踏み込む段階に入ったと整理するのが自然です。
USJはすでに「没入型体験」へ移行している
このプロジェクトを正確に理解するためには、USJがここ数年で進めてきた設計思想の変化を押さえる必要があります。USJはすでに、「アトラクションの集合体」としてのテーマパークから、来場者がIPの世界にログインするためのプラットフォームへと進化しています。
ハリー・ポッター:世界観を“常設”するという転換

ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターは、USJにおける大きな転換点でした。
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視界制御による現実世界の遮断
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街並み・音・導線まで含めた世界観の固定化
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再訪しても体験価値が劣化しにくい構造
ここでUSJは、IPを一時的に楽しむイベントとして扱うのではなく、「いつ行っても存在する世界」として現実空間に定着させるという設計思想へと舵を切っています。
ミニオン:キャラクターIPを空間IPへ
ミニオン・パークでは、映画の舞台再現そのものよりも、
「ミニオンたちが勝手に作り変えた街」という設定が空間全体に実装されています。
建物の歪みや色使い、音の演出に至るまで、街そのものがミニオンらしい雰囲気で統一されており、物語を見るのではなく、その世界に入り込む体験として設計されています。
スーパー・ニンテンドー・ワールド:ルールの身体化

スーパー・ニンテンドー・ワールドでは、ゲームの世界観だけでなく、ゲームのルールそのものが現実空間に持ち出されました。
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パワーアップバンド
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ブロックを叩く
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コインを集め、スコアを競う
行動しなければ体験が成立しない構造により、ゲストは観客ではなく「プレイヤー」として空間に参加します。
なぜポケモンはUSJと相性が良いのか
ポケモンは、
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捕まえる
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育てる
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一緒に歩く
という関係性そのものを体験の核とするIPです。
ポケモンの体験は、映像を見たり展示を眺めるだけでは成立しません。実際に歩き回り、何かに触れ、時には疲れながら空間を共有することではじめて、「一緒に冒険している感覚」が生まれます。その点で、歩く・触れる・体を使う体験を前提としたUSJの空間は、ポケモンの世界観と非常に相性が良いと言えます。
なぜ日本先行なのか
今回のプロジェクトが日本先行で始まる理由は、市場規模や日本優遇といった説明だけでは十分ではありません。
むしろ日本は、完成品を披露する場ではなく、体験モデルを磨き上げる実験場として選ばれていると見る方が自然です。
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来場者のルール理解が早い
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世界観没入を壊しにくい文化
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現場裁量が大きく、改修スピードが速い
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ポケモン文化の原産地で、解釈違いが起きにくい
ここで完成した体験の「型」が、世界へ展開されていく構造が想定されます。
導入エリアはどこになるのか(予想)
※以下は公式発表ではなく、現地動向やUSJファン層の声を踏まえた考察で確定情報はありません。
現時点で有力視されているのが、ニューヨーク・エリアです。
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スパイダーマン・ザ・ライドが2024年1月にクローズ
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大規模な再活用が可能な敷地
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周辺飲食施設のクローズ・業態変更
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特定映画IPへの依存度が低い都市型エリア
エントランスから見て左側に位置し、ミニオン・パークやスーパー・ニンテンドー・ワールドと反対側に配置される点も、パーク全体の回遊動線を分散させる上で合理的です。また、Pokémon Legends: Z-Aが近代都市的な世界観を持つ点との親和性を指摘する声もあります。
まとめ:USJはどこへ向かうのか
USJはすでに、「映画の世界を再現するテーマパーク」から、来場者がIPの世界に参加するためのプラットフォームへと進化しています。
今回のポケモン新プロジェクトは、USJがこれまで積み上げてきた没入型体験づくりが、ポケモンというIPでどこまで成立するのかを試す重要な取り組みと言えます。
その答えは、まったく新しい場所にあるのではありません。ハリー・ポッターやスーパー・ニンテンドー・ワールドで培われてきた、「世界を空間として作り、行動として体験させる」というUSJの手法の延長線上にあります。
ポケモンがどのような形で“そこにいる存在”として実装されるのか。それを見極めることが、今回のプロジェクトを読み解く最大のポイントになるでしょう。
出典・参考資料
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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 公式プレスリリース(2026年1月22日)
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株式会社ポケモン 公式発表・コメント
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CNET Japan
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トラベル Watch
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海外テーマパーク関連メディア各種報道





