JR仙台駅東口開発プロジェクト(JR仙台駅東口再開発計画)は、仙台駅2階の東西自由通路を再整備し、駅ホーム上に商業施設棟を設置、東口にホテル棟、オフィス棟を建設する大規模な駅舎再整備計画です。
JR仙台駅は1日平均約18万人が乗降する東北地方最大の拠点駅です。これまで駅周辺は西口の発展が先行していましたが、区画整理事業の進展やプロ野球球団の進出などにより、駅から東側への流動が増加していました。こういった状況から、駅東側の活性化や駅へのアクセス向上を図る為に、大規模な再開発が行われました。
【出展元】
→JR 仙台駅直結「JR 仙台イーストゲートビル」が 2021 年 2 月開業
→三幸エステート>(仮称)仙台駅東口オフィス
→鉄建建設>ホテルメトロポリタン仙台イースト
→仙台ターミナルビル>ショッピングセンター事業
→仙台駅東口開発計画 – 日本エレベーター協会
3期8年に及ぶビッグプロジェクトが完成!
開発は2013年3月に着工し、3期8年にわたり進められ、2016年3月に拡幅された仙台駅東西自由通路と駅ビルがオープン、続いて2017年6月にホテルメトロポリタン仙台イーストがオープン、2021年2月にJR仙台イーストゲートビルが開業し完成にいたりました。
第1期 仙台駅東西自由通路・エスパル仙台東館
2016年04月にJR仙台駅東口開発プロジェクトの第1期開発となる東西自由通路が完成しました。 通路幅は従来の6mから16mに広がり、3層吹き抜けのガラス張りの大屋根から、光が降り注ぐ開放的な大空間に生まれ変わりました。南北をつなぐ5本のブリッジを設ける事で立体的な動線を創り出し回遊性を高めています。
また自由通路を挟んだ南北には新しい駅ビル「エスパル仙台東館」もオープン。地上6階、地下1階で店舗面積約10,000㎡の規模で、衣料品、雑貨など東北初進出の29店を含む82店が出店しました。
第2期 ホテルメトロポリタン仙台イースト
東西自由通路完成の翌年、2017年6月19日に駅直結の都市型 ホテル「ホテルメトロポリタン仙台イースト」が開業しまし た。同ホテルは「東北六感」をコンセプトに、東北ならではの ホスピタリティが感じられる温かみのあるホテルをめざして 建設が進められました。東西自由通路の拡幅・商業施設のリ ニューアルに続き、東北の玄関口仙台駅にふさわしいホテルが誕生したこ とで、駅周辺の賑わいと東北地方の発展に大きく寄与することになりま した。
同ホテルは地上14階、地下1階建て、5階以上に客室282室を展開。3階はレストラン、4階は宿泊者専用のラウンジやフィットネスルームとなっています。駅西口のホテルメトロポリタン仙台に比べて客室は広く、JR東日本グループのホテルとしては初の全室禁煙となりました。「FEEL THE TOHOKU」とテーマに、エントランスや客室の内装は桜やアジサイ、紅葉、樹氷など東北で咲く花や自然を基調とした色使いとなっています。
ホテルメトロポリタン仙台イーストの基壇部の様子です。隣接するJR仙台イーストゲートビル(黒っぽいビル)と統一感がありますね。
計画概要
名称:ホテルメトロポリタン仙台イースト ※JR仙台駅東口開発プロジェクト 2期
計画名称:(仮称)仙台駅東口開発計画
所在地:宮城県仙台市青葉区中央1丁目1−1
交通:JR仙台駅直結
階数:地上14階、塔屋1階、地下1階
高さ:56.500m
構造:鉄骨造、地下SRC造
基礎工法:場所打杭、直接基礎
主用途:自由通路、駅業務施設、店舗、ホテル、駐車場他
客室数:282室
敷地面積:29,090.67㎡ ※計画全体
建築面積:11,919.22㎡ ※計画全体
延床面積:16,630㎡
建築主:ホテルメトロポリタン仙台、JR東日本仙台ターミナルビル
設計者:ジェイアール東日本建築設計事務所
施工者:鉄建建設・大林組JV
着工:1期(商業棟・自由通路)2013年03月/2期(ホテル棟):2015年06月
竣工:1期(商業棟・自由通路)2016年04月/2期(ホテル棟):2017年06月
第3期 JR仙台イーストゲートビル
2021年2月5日には、JR東日本グループでは首都圏以外で初の オフィスビルとなる「JR仙台イーストゲートビル」が開業。これにより2013年から始まった、仙台駅東口開発プロジェクトが完成しました。同施設は、JR仙台駅東口直結の地上13階、地下1階建てで、災害に強い多機能高規格オフィスビルです。1階は市民に開かれた、天井高約9.6mの吹き抜けエントランスホール「ダテリウム」、1階〜2階には郵便局や レストラン等が入り、3階〜13階がオフィスフロアとなっています。
真正面から見た様子です。2階と3階には、世界各国でコミュニティ型ワークスペースを展開する「WeWork」が東北エリアで初めてオープンしました。
JR仙台イーストゲートビルは、ガラスカーテンウォールの外観に加え、黒色のスリットが都会的な印象を与えています。規模はそれほど大きくありませんが、かなりカッコイイと思いました。
計画概要
名称:JR仙台イーストゲートビル ※JR仙台駅東口開発プロジェクト 3期
計画名称:仙台駅東口オフィス棟新築他工事
所在地:宮城県仙台市宮城野区榴岡1丁目1−1
交通:JR仙台駅直結
階数:地上13階、地下1階
高さ:59.95m
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、制震構造
基礎工法:直接基礎
主用途:事務所、店舗
敷地面積:10,326.93㎡ ※計画全体29,090.67㎡
建築面積:2,166.46㎡ ※計画全体11,919.22㎡
延床面積:25,682.33㎡ ※計画全体:56,281.28㎡
建築主:JR東日本
設計者:JR東日本、ジェイアール東日本建築設計
施工者:鉄建建設・大林組JV
着工:3期(オフィス棟)2019年02月
竣工:3期(オフィス棟)2021年02月