無印良品を展開する株式会社良品計画は、京都市東山区清水に地域体験型宿泊施設「MUJI BASE KYOTO kiyomizu」を2026年5月20日(水)に開業します。
本施設は、良品計画が宿泊領域で展開する「MUJI STAY」シリーズの一つで、全国5ヶ所目となる「MUJI BASE」。世界遺産・清水寺から徒歩数分という立地を生かし、観光地の只中にありながら、地域の日常や文化に静かに触れる滞在を提案します。
「観光」ではなく「暮らし」を体験する拠点

「MUJI BASE」は、地域に根差した“くらしの拠点”をつくることを目的にした宿泊施設です。ワーケーションやデュアルライフなど、滞在のあり方が多様化する中で、旅先を非日常として消費するのではなく、その土地の時間感覚や生活文化に身を置くことを重視しています。
今回の「MUJI BASE KYOTO kiyomizu」も、その思想を色濃く反映。清水という日本有数の観光地にありながら、あえて“朝の時間帯”に価値を見出し、混雑前の静かな京都を体験できる設計としています。
既存ホテルを活かしたリノベーション

施設は、清水の地で約40年にわたり親しまれてきた旧アメニティーホテル京都をリノベーション。町並みの一部として定着していた外観は引き継ぎつつ、内装を刷新し、無印良品の世界観を感じられる全18室の宿泊施設へと生まれ変わりました。
客室構成と空間デザイン

客室には無印良品の家具・インテリアを中心に、京都を拠点とするアーティストや近郊作家の作品を取り入れています。簡素でありながら温度感のあるしつらえで、滞在中に自然と心がほどける空間を目指しました。
客室タイプ
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ダブルルーム(約18.1~18.8㎡/2名)
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ツインルーム(約25.6㎡/2~3名)
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ツインルーム〈バスタブ付〉(約29.8~30.9㎡/3名)
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ファミリールーム(約53㎡/4名)
ファミリールームは最大4名まで同室利用が可能で、家族やグループでの滞在にも対応します。
初の地域周遊ツアー「朝の清水散歩」

「MUJI BASE」では初となる地域周遊ツアーも実施します。
清水寺まで徒歩数分という立地を生かし、毎日5時40分から7時まで、宿泊者限定(有料)で開催される「朝の清水散歩」では、専用ボトルでのお水取り体験などを通じて、観光ピーク前の清水の空気を地元目線で味わうことができます。
このプログラムは期間限定のイベントではなく、常設の滞在体験として位置づけられている点も特徴です。
地域周遊MAPと「お出かけキット」
各客室には、「朝の清水散歩」を含む9つの地域体験を紹介する「地域周遊MAP」を用意。
あわせて、無印良品の「自分で詰める水のボトル」やオリジナルマイバッグを詰め合わせた「お出かけキット」を提供し、町歩きを自然に促します。
金継ぎ、喫茶、朝の銭湯など、清水周辺に息づく日常文化と出会う導線を、滞在の中に組み込んでいます。
お茶のおもてなしとマイボトルの導入

1階フロント・ラウンジでは、無印良品の3種類のお茶から香りや茶葉の色を確かめて選び、その場で淹れて提供する「お茶のおもてなし」を実施。チェックインの瞬間から、五感で“京都の時間”へと切り替わる演出です。
また、館内では給水スポットを設け、使い捨て容器を用いないマイボトル滞在を採用。清水エリアに根付く水文化への敬意と、環境負荷低減を両立させた取り組みとしています。
小川珈琲 清水店のオリジナル朝食

1階には、1952年創業の京都の老舗ロースターが手がける小川珈琲 清水店が新規出店。通常メニューに加え、宿泊者限定のオリジナル朝食(希望者のみ・事前予約制)を提供します。
“日常の一杯”を通じて京都の暮らしを味わうという位置づけで、特別なご馳走ではなく、土地の生活リズムを借りるような朝の時間を演出します。
施設概要
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所在地:京都府京都市東山区清水4-171
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料金:1泊1室 20,600円~(時期・曜日により変動)
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チェックイン/アウト:15:00/10:00
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Wi-Fi:全館無料
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朝食:希望者のみ・事前予約制(1階 小川珈琲)
まとめ
「MUJI BASE KYOTO kiyomizu」は、オーバーツーリズムが課題となる清水エリアにおいて、“朝”という未消費の時間帯に価値を見出した宿と言えます。
観光地にありながら、観光を煽らず、暮らしの速度に合わせる。その設計思想は、今後の都市型・観光地型宿泊施設の一つの到達点を示しているようにも見えます。
出典
・株式会社良品計画 プレスリリース(2026年2月)
・MUJI STAY / MUJI BASE KYOTO kiyomizu 公式サイト



