観光客が大幅に増加している大阪でホテルの改装が相次ぐ。ホテルニューオータニ大阪とヒルトン大阪は全客室のリニューアルを実施!

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開業以来初となる全525室の改装を実施するホテルホテルニューオータニ大阪

大阪でホテルの改装が相次いています。近年の大阪は訪日外国人客の増加傾向が続いていおり、さらにユニバーサル・スタジオ・ジャパンで人気映画「ハリー・ポッター」をテーマにした新エリア、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターが開業、大阪を訪れる観光客はさらに増加すると思われます。


大阪城にほど近い副都心OBPに位置するホテルニューオータニ大阪は、今年から6年かけて全525室を改装します。全室改装は1986年の開業以来初めて。今年2月には茶人・千利休の「侘び寂び」の世界観を散りばめたリニューアルフロア「利休シック」100室弱の規模で登場、来年初めにも同規模を改装する予定です。













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JR大阪駅前に位置するヒルトン大阪も全客室の改装を実施します。外資系初の大阪進出ホテルとして28年前に開業した「ヒルトン大阪」は、開業30周年を目指して2013年からの3カ年の大規模改装計画を進めており、年末までに全客室の525室改装を終える予定です。


2014年6月度の大阪市内主要14ホテルの平均稼働率は前年同月比1.3ポイント増の84.7%で、リーマン・ショックがあった2008年以降の6月としては過去最高を記録。各ホテルとも客室改装などで集客力を高めていますが、USJの集客力の向上や関空のLCCのハブ化の進展に伴う海外観光客の増加などにより、今後も大阪を訪れる外来者は増加し続けると予想される為、中長期的には大阪都心部の客室数が足りなくなる事が懸念される状況となっています。ベイエリアに計画されているカジノを設置したIR(統合型リゾート)の誘致が成功すれば、さらに逼迫した状態になる事は確実なので、大阪のホテル業界の活況はしばらく続く事になりそうです。今後はホテルを併設した再開発が増えるかもしれませんね。