「GLP ALFALINK 尼崎」が満床竣工!1400億円を投じた延べ37万㎡の巨大物流拠、全国初の“市運営スペース併設”モデル

アレス・マネジメント・コーポレーション傘下の日本GLP株式会社は、兵庫県尼崎市で開発を進めてきた大規模物流施設「GLP ALFALINK 尼崎South」「GLP ALFALINK 尼崎North」が2025年10月末に同時竣工し、2棟一体の「GLP ALFALINK 尼崎」として満床で稼働を開始したと発表しました。
総延床面積は約370,000㎡、総投資額は約1,400億円に達し、関西最大級の大規模多機能型物流施設となります。

関西最大級、「ALFALINK」ブランド第4弾

「GLP ALFALINK 尼崎」は、日本GLPが展開する物流施設ブランド「ALFALINK(アルファリンク)」の第4弾にあたります。同ブランドは“Open Hub”をコンセプトに、単なる物流機能の集積にとどまらず、入居企業間のビジネス共創や地域との共生を通じて、物流業界が抱える構造課題の解決を目指す取り組みです。

関西では、2025年7月に全棟竣工した「GLP ALFALINK 茨木」に続く2例目となります。

全国初、物流施設内に「自治体運営スペース」を設置


本プロジェクトの最大の特徴の一つが、物流施設内に自治体が主体となって運営するスペースを設けた点です。尼崎市と日本GLPは2025年11月13日に包括連携協定を締結し、共用棟「ALCO BRIDGE」1階に、尼崎市が運営する地域活性化・子育て支援拠点「ALCO GARDEN」を開設しました。

物流施設内に、常駐かつ有人で行政サービスを提供するスペースが設置されるのは全国初とされています。今後は、子育て支援イベントや青少年向け教育活動など、地域住民の生活に直接資する取り組みが行われる予定です。

2棟構成、総延床面積約37万㎡の巨大スケール


GLP ALFALINK 尼崎South(マルチテナント型)

  • 延床面積:約242,420㎡

  • 構造:免震PCaPC造(一部S造)、地上6階建て

佐川急便、日本アクセス、関通、ジョブポートなど計5社が入居し、すでに満床となっています。
1〜2階には佐川急便の関西最大級となる大型中継センターが設置され、3階は平面使い、4〜5階はメゾネット構成、最上階は両面バース対応とするなど、多様な物流ニーズに対応した設計が特徴です。


GLP ALFALINK 尼崎North(専用型)

  • 延床面積:約112,300㎡

  • 構造:免震PCaPC造、地上4階建て

日本GLPのリピートカスタマーである大手企業の専用施設として稼働します。
1階には両面バースを備え、天井高を高めた設計により、自動化・省人化設備への対応力を確保しています。

立地優位性:大阪都心9km圏、1時間商圏人口約1,200万人

立地面でも、尼崎ならではの優位性が際立ちます。


  • 大阪駅まで直線距離約9km

  • 国道43号利用で大阪都心部まで約30分

  • 阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」まで約300m

  • 阪神電鉄本線「尼崎センタープール前」駅から徒歩約7分

関西圏の人口集積地である阪神間エリアに位置し、1時間以内に配送可能な人口は約1,200万人以上とされています。周辺には日用雑貨、食品流通、工業系、3PLなどの物流関連企業が集積しており、先進的物流施設への需要が高いエリアです。

「働く場」+「地域の場」を両立する共用空間


敷地北西部には共用棟「ALCO BRIDGE」が整備され、以下の機能を備えています。


  • レストラン、コンビニエンスストア、会議室

  • マルチコート(フットサル等対応)

  • 健康遊具、起伏のあるグリーンエリア

  • 地域住民も利用可能な広場・遊歩道

広場は災害時の避難場所としても機能し、「尼崎21世紀の森構想」と連動した緑地整備も行われています。
物流施設でありながら、地域の日常動線に組み込まれる設計が特徴です。

サステナビリティとBCPへの対応

屋上には合計約6.5MW規模の自家消費型太陽光発電設備を設置予定で、入居企業の脱炭素化を支援します。また、両棟ともに免震構造を採用し、防災センターを2階に設置するなど、浸水・地震・停電への対策を強化しています。


  • CASBEE認証取得予定

  • South:ZEB Ready認証予定

  • North:ZEB認証予定

物流拠点から「まちづくり拠点」へ



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日本GLPは本プロジェクトを、単なる物流施設ではなく、**地域と共に成長する「まちづくり型物流拠点」**と位置付けています。
物流効率化、雇用創出、地域サービス、防災、環境配慮を一体で設計した「GLP ALFALINK 尼崎」は、今後の都市型物流施設の一つの到達点と言えそうです。





【出典元】
兵庫県尼崎市で「GLP ALFALINK 尼崎」が満床竣工
日本GLP/尼崎市で2棟37万m2の物流施設が満床竣工、防災や子育て支援の拠点にも
関西最大級の物流施設「GLP ALFALINK尼崎」に「関通ALFALINK尼崎センター」が竣工

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