第一生命保険、鹿島建設、ノリタケカンパニーリミテドは、名古屋市中区新栄町二丁目において、3社共同のオフィスビル開発『栄トリッドスクエア』を計画しています。
新ビルは、S造、一部SRC造、地上19階、高さ:99.90m、延床面積:40,173.01㎡の規模で、設計施工は鹿島建設が担当。計画地では現在、3 社がそれぞれ所有する既存ビルの解体工事を進めており、新築工事は 2023年 6月に着手、2026年 3月の竣工を予定しています。
オフィスビルの外観は、空に高く伸びる縦基調としつつ、事業者であるノリタケの食器から着想し、ボー ンチャイナを連想させる温もりのある色調や角部の柔らかな曲線美を取り入れています。外装には日射制御に寄与する凹凸形状を採用することで光と影がもたらす造形美を表現。また、低層部は緑や風を感じ られる空間デザインとし、魅力ある街並み形成への貢献を目指しています。
■栄トリッドスクエア
事業主の3社が、長年にわたり培ってきた伝統を礎に1つとなり、街の新たなアイコンとしていくという想いを込め、3を意味する接頭語「tri」と、伝統を意味するtraditionalの短縮形である「trad」から、造語「trid (トリッド)」を考案し、施設名称を「栄トリッドスクエア」と名付けられました。
【出展元】
→名古屋市中区栄エリアにおけるオフィスビル共同開発プロジェクト始動
→名古屋市中区栄エリアのオフィスビル共同開発プロジェクト 施設名称を「栄トリッドスクエア」に決定 一次エネルギー消費量を50%以上削減する建築物として「ZEB Ready」を取得
計画では、ノリタケの陶磁器から着想したデザインを建物各所に展開し、環境に配慮したオフィスの設計や商業店舗の誘致、3本の通りに面した公開空地の整備を行います。
3~19階のオフィスフロアは、フロア貸室面積約446坪の無柱空間を実現。2階には、屋外テラス付「プレミアムオフィス」や入居者専用のワーカーズラウンジを設置。オフィスワーカーの日常をサポートします。
また、名古屋市総合設計制度を最大限に活用し、栄地区のまちづくりに貢献する魅力あるオフィスビルを目指すもので、第一生命・鹿島・ノリタケの 3 社が協力し一体的に取り組みです。3社の土地を一体的に開発する建築計画とし施設を共同使用することで、名古屋市総合設計制度の 「敷地共同化」の特例が認められ計画が実現しました。
3つの前面道路(広小路通・錦通・武平通)に面する公開空地を整備し、ゆとりある歩行者空間を提供、錦通側の文化・芸術エリアと広小路通側の商業エリアをつなぎ、ウォーカブルなまちづくりに貢献。環境面では 「CASBEE-建築(新築) 」「CASBEE 名古屋」で最高ランクとなる S ランクを取得、名古屋市の「環境配慮指針適合建築物」に認定、今後、さらに「ZEB Ready 」などの第三者認証取得を目指しています。
計画概要
【スペック】
名称:栄トリッドスクエア
計画名称:(仮称)S2計画
所在地:愛知県名古屋市中区新栄町二丁目
階数:地上19階、塔屋3階、地下1階
高さ:99.90m
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :
主用途:オフィス 、店舗
敷地面積:3,418.76㎡
建築面積:2,265.60㎡
延床面積:40,173.01㎡
建築主:第一生命保険、鹿島建設、ノリタケカンパニーリミテド
設計者:鹿島建設
施工者:鹿島建設
着工:2023年06月(予定)
竣工:2026年03月(予定)
2024年12月末頃の様子
現地の様子です。前回の取材が2024年3月だったので、約9ヶ月ぶりの撮影です。
北西側から見た様子です。タワークレーン2機が稼働中、地上鉄骨建方が進んでいました。
北側から見た様子です。完成イメージパースにあった曲線を描いた形状が見て取れますね。
西側から見た様子です。南北方向はかなりの幅があります。
最後は南西側から見た様子です
2024年3月の様子
現地の様子です。前回の取材が2022年7月だったので、約1年8ヶ月振りの撮影です。
北側から見た様子です。既存建物の解体が終わり、基礎工事が行われていました。
内部の様子です。乗り入れ構台が設けられ、大規模な掘削工事が行われています。
西側から見た様子です。
最後は南西側から見た様子です。
2022年7月の様子
現地の様子です。事業者から計画概要が発表される事を見越して事前に撮影していました。こちらの写真は4ヶ月前の2022年7月の状況なので、現在はもっと解体工事が進んでいると思います。
西側から見上げた様子です。新ビルの外観は、事業者のノリタケの食器から着想した、ボー ンチャイナを連想させる色調や柔らかな曲線美を取り入れてたデザインとなります。
最後は南西側から見た様子です。