神戸市は「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業」の事業者を決める一般競争入札を実施し、竹中工務店を代表とするグループを選定しました。落札価格は89億9800万円。今後は2023年5月下旬に本契約(5月議会の議決後)、2023年~2025年 設計・施工、2025年2月末に完成、3月末に供用を開始する予定です。
【出展元】→神戸市>神戸空港 新ターミナルの整備
サブターミナルは、現在のターミナルビルの使用を止めずに整備する為、現旅客ターミナル(4階建て、延べ床面積約1万7000㎡)の西側区域に設けられます。当初の予定地とは場所が異なっています。ポートライナーの神戸空港駅や現行ターミナルから約400m離れますが、無料のシャトルバスを運行させて利便性を確保します。
神戸市は2023年5月10日に、新ターミナルの整備計画の概要を発表しました。新ターミナルは、鉄骨道、2階建て、建築面積約12,900㎡、延床面積約14,600㎡。「海に浮かび、森を感じる」をコンセプトに、玄関口の軒やロビー空間の天井、展望デッキなどに地域木材を活用し、緑と木につつまれた暖かい空間を演出。ガラス張りの外装や高さ約6mの吹き抜けの構造で開放的なロビーとなります。
1階に出発・到着ロビーや保安検査場、CIQ(税関、出入国管理、検疫エリア、商業施設などの空港機能を集約し、利用者に解りやすい施設計画となりましす。一部は2階建てで展望デッキが設けられます。また、新ターミナルの隣接地には自然を身近に感じられるように緑地が設けられます。
新ターミナルは基本的に平屋構造の為、旅客搭乗橋(パッセンジャーボーディングブリッジ:PBB)は設けらず、利用者は駐機場までバスで行き来する事になります。新ターミナル国際チャーター便のほか、国内線の発着場としても活用。駐機場は新たに5スポットを万博までに整備し、2030年前後の国際定期便就航に合わせて計21スポットにまで増設する予定です。
神戸空港については、2022年9月に行われてた関西3空港懇談会で、大阪・関西万博が開幕される2025年春に、神戸空港の発着枠を現行の1日80回から120回に引き上げることで合意。ツアー客などを乗せた国際チャーター便の就航も可能になることから、より多くの旅客を受け入れ、出入国管理など国際線の機能も持った新ターミナルビルを建設する事になりました。
今回建設される新ターミナルは、元々は「サブターミナル」と呼ばれており、現ターミナルビルを運用しながら増改築を行う為の暫定的な施設となります。その為、コストミニマムな平屋構造、PBB無し、現ターミナルとシャトルバス接続となっています。これまでの経緯
「神戸空港サブターミナル整備基本計画」のパブコメ実施中。サブターミナルは2025年までに整備、現ターミナルとは連絡バスで接続
そもそもどの航空会社が乗入れるのか?ということすら不明ですが、どうあれこうあれ完成したら絶対に遠いだ、不便だという声が聞こえてきそうです。