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仙台国際空港で建設中の「ピア棟」は2018年11月供用開始予定。徒歩ゲート増設でピーク時間帯の増便が可能に



 

仙台空港は2016年7月に国管理空港として初めて民営化されました。東急前田豊通グループ(東急電鉄ほかグループ会社、前田建設工業、豊田通商)が設立した「仙台国際空港株式会社」による運営されています。現在、同空港が営化後30年後の目標に掲げている「旅客数550万人」に対応すべく、旅客取り扱い能力の拡充のために既存ターミナルビルの西側で「ピア棟」の増築工事が進んでいます。

 

【出典元】
仙台国際空港株式会社>仙台空港の30年後の将来イメージ

 

 

 


ピア棟は簡素な構造の国内線の搭乗施設で、延べ床面積は5949.07㎡。ゲート(搭乗口)機能や待合スペースが設けられます。ゲートは徒歩ゲート3カ所、バスゲート2カ所。徒歩ゲート棟は2階建て、バスゲート棟は3階建てとなります。既存ターミナルの国内線用搭乗口はPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)が4カ所、バスゲートが2カ所の計6カ所ですが、ピア棟増設時にバスゲートが1カ所廃止され、完成後はPBBが4カ所、バスゲート3カ所、徒歩ゲート3カ所の計10カ所の国内線搭乗口となります。

 

 

 

 

 

 


ピア棟内部の様子です。コストミニマムな設計で「質実剛健な作り」となっています。

 

 

 

 


2017年度の仙台空港の旅客数は国内線315万人、国際線28万人の計343万人と、第二種空港に指定された1964年3月以来、過去最高の実績となっています。2017年7月にスカイマークの神戸線の再開や、ピーチ(Peach Aviation)の仙台拠点化と新千歳(札幌)、台北線開設などの新規就航が旅客増に寄与しています。

 

 

 

 


ターミナルビル内部のリニューアルも順次行われる計画です。改修工事1期部分は2017年4月にオープンしています。

 

 

 

 


こちらは夜の仙台国際空港のターミナルビル出発ロビーの様子です。なだらかな曲線を描く大空間は見応えがあります。

 

 

 

 

 


こちらは待合室の様子です。曲線を描いた構造は関西空港を彷彿とさせますね。

 

 

 

 


民営化後、コツコツと改良を続けている仙台国際空港。11月のピア棟オープンによってピーク時の対応能力が増強される事になります。国際線の旅客数はまだ30万人/年程度と少ないので、今後の伸びに期待です。仙台空港は宮城県だけではなく、東北全域のゲートウェイとしての役割が期待されるだけに、これからの動向に注目があつまります。

4 COMMENTS

アリー my dear

関空・大阪(伊丹)のみならず、各都市の主要空港が改良・ブラッシュアップされて行くのはうれしいことですよね( ´ ▽ ` )

再都市化大ファン

仙台空港はまだまだ伸びしろが大きいと思うので頑張ってほしいです!

匿名

震災前と比べると国際便の利用客は低調で、復興は未だ道半ばであると感じます。
羽田便が無く、将来的に新幹線の開業で影響を受ける千歳便を考慮すると、仙台空港の利用客増のためにはやはり関西3空港との流動を今以上に増やしていく必要がありますね。

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