新関西国際空港(株)のニュースリリースによると、関西国際空港の2013年度の航空旅客数は、国際線・国内線合計で、1812万人(前年比108%)と2年連続で前年を上回り12年ぶりに1800万人を超える水準まで回復したそうです。また、航空機の発着回数も、国際線・国内線合計で、13万3000回(前年比104%)と3年連続で前年を上回り、年度として過去最高を記録しています。
【出典元】
→新関西国際空港 – 2014年(平成26年)関西国際空港・大阪国際空港3月及び年度運営概況(速報値)(PDF)

旅客数の内訳ですが、国際線利用客数が1205万人(前年比105%)で日本人旅客:678万人(前年比 94%)、外国人旅客:496万人(前年比130%)となっています。国際線は外国人旅行客数が500万人に迫るまで急増しており、就航があいついでいるLCCの効果を如実に反映した結果となりました。また、国内線利用客数は607万人(前年比113%)で、こちらも大きく伸びています。主な要因は関空をハブとして路線を急拡大させたピーチの存在が上げられます。
貨物取扱量については厳しい結果となりました。2013年度の国際線貨物量は65万トン(前年比98%)と3年連続で前年を下回っています。パナソニックやシャープといった関西地盤のエレクトロニクスメーカーの不調がそのまま反映されている様です。ただ、13年度後半の10月以降は6ヶ月連続で前年を上回っている為、国際線貨物量は回復基調をみせています。
【2013年度航空旅客数】
関西:1,812万人(国際線:1205万人、国内線:607万人)
伊丹:1,410万人
神戸:235万人
関西:1,812万人(国際線:1205万人、国内線:607万人)
伊丹:1,410万人
神戸:235万人
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近畿圏合計:3,457万人
【2008年度航空旅客数】
関西:1,509万人(国際線:987万人、国内線:521万人)
伊丹:1,538万人
神戸:257万人
近畿圏合計:3,457万人
【2008年度航空旅客数】
関西:1,509万人(国際線:987万人、国内線:521万人)
伊丹:1,538万人
神戸:257万人
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近畿圏合計:3,304万人
近畿圏合計:3,304万人
LCCを中心に復活を遂げつつ有る関西国際空港。年間利用客数2000万人を回復するまで、あと一息になりました。国際航空貨物の取扱量もフェデックスの北東アジアハブ機能が本格的に稼働する今年度から増加すると思います。関空ベースのLCC「ピーチ」の機長不足による欠航など急成長に伴う歪も出ていますが、LCCを中心とした外国人旅行客の増加傾向はこれからも続くと思います。


