『日本初』の本格的な拠点 LCC 専用施設、関空LCC専用ターミナルビルの開業は2012年10月28日に決定!

002_20120820230007.jpg
【出典元】→新関西国際空港株式会社HP>ニュースリリース> LCC専用ターミナルビルについて
新関西国際空港(株)は7月31日、同空港の2期空港島に建設されているLCC専用ターミナルビルの施設詳細を発表しました。新しいLCC専用ターミナルビルは、「LCCビジネスモデルに最適化した本格的な専用ターミナルビル」で、日本初の本格的なLCC専用ターミナルビルとして大きな注目を集めています。新ターミナルビルは、鉄骨造(平屋 一部2階建て)、延床面積約3万平米、国際線専用2、国内線専用4、際内供用3の合計9スポットの規模で、年間旅客数400万人に十分対応出来るに能力を有しています。第2ターミナルビル関連の投資額は、ターミナル建設費約37億円と、駐機場などの整備費約47億円を合わせた計85億円です。


なお、関空LCC専用ターミナルビルの公式名称は「第2ターミナルビル(T2、Terminal2)」第2ターミナルビルの開業に伴い、現行施設の呼称は「第1ターミナルビル(T1、Terminal1)」となります。


※今回の情報は読者のひでゆきさんに教えて頂きました。ありがとうございました<(_ _)>


001_20120820230007.jpg
【出典元】→新関西国際空港株式会社HP>ニュースリリース> LCC専用ターミナルビルについて



関空LCC専用ターミナルビル第2ターミナルビル(T2、Terminal2)」は、1期空港島と2期空港島を接続している南連絡誘導路の北側に設けられます。既存の「第1ターミナルビル(T1、Terminal1)」とは、鉄道駅に隣接する商業施設「エアロプラザ」から無料連絡バスで約10分程度で結ばれる他、一部のリムジンバスとタクシーは直接乗り入れます。また、300台収容可能な自家用車用の駐車場も設置されます。










P1090977.jpg

少し前の写真ですが、LCC専用ターミナルビルの建設予定地の様子です。写真右側が南誘導路、左奥が第1ターミナルビル(T1、Terminal1)。LCC専用ターミナルビルの位置が大体解って頂けると思います。








003_20120820230007.jpg

【出典元】→新関西国際空港株式会社HP>ニュースリリース>
LCC専用ターミナルビルについて


こちらのパースは「第2ターミナルビル(T2、Terminal2)」の出発到着ロビーの様子です。パースを見ると、LCC専用ターミナルビルらしくコストパフォーマンスを優先させたシンプルな造りに見えます、以外に見栄えがする気もしますね。ちなみに、旅客が航空券購入時に支払う「空港施設使用料(PFSC)」は、国際線出発が現行ターミナルより安い1,500円、国内線出発が400円、国内線到着が350円という設定になりました。
















004_20120820230006.jpg

【出典元】→新関西国際空港株式会社HP>ニュースリリース>
LCC専用ターミナルビルについて


搭乗待合室付近の様子です。自然光やLED照明による採光とグラスウインドーや中庭などを備えており、明るく開放 的な空間が演出されています。また、商業施設は一般エリア・国際線制限区域・国内線制限区域に物販店・飲食店・サービス施設が計20カ所開業予定で、一部は24時間営業となります。














005_20120820230006.jpg
【出典元】→新関西国際空港株式会社HP>ニュースリリース>
LCC専用ターミナルビルについて


国際線出発ロビー付近の様子です。










P1090981.jpg



苦戦が続く関西国際空港。2011年度の年間旅客数は、国際線1,010万人、国内線374万人、合計1,385万人という状況です。ちなみに伊丹空港は2010年度のデータで1,419万人、神戸空港は2011年度で256万人。関西3空港の合計は3,060万人/年程度となっています。もし、この需要を1つの空港に集約出来ていれば、世界第1級の利用客数となり、際内乗り継ぎハブ空港として多いに賑わっていた事でしょうが、残念ながら3カ所部に分散している現状では、このポテンシャルを全く活かせていない状況です。



今回、コンペクターとなる成田空港の出足の遅さを横目に、いち早くLCC専用ターミナルビルを完成させる事となった関西国際空港。関空をベースにするPeach(Peach Aviation)は、就航5年目で600万人の年間旅客数を目指すとしており、これにより年間旅客数を一気に2000万人/年まで回復させる事になるかもしれませんね。以前にもレポートした通り、関西空港はLCCの国内最大の拠点空港として利用客の回復を図りつつ、段階的に伊丹空港の機能を縮小し関空に機能集約を図り、際内乗り継ぎハブ空港としての地位を高めて行く事が必要ではないでしょうか。何れにせよ、関空ベースのピーチを中心としたLCCを起爆剤に、関空の利用旅客数が飛躍的に増加する事を期待したいと思います。