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竣工した『柳ケ瀬グラッスル35』(高島屋南地区第一種市街地再開発事業)の最新状況 23.04


柳ケ瀬グラッスル35は、岐阜市の古くからの商業地区に位置する岐阜タカシマヤの南側に建設された、タワーマンションや商業施設、共益的施設、駐車場等で構成される複合ビルです。

新ビルは、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造造、地上35階、高さ132.64mの超高層ビルで、敷地面積:20,187㎡、建築面積:5,718.92㎡、延床面積:57,790.65㎡の規模です。建築主は高島屋南市街地再開発組合(通称:「TMK)、設計施工は戸田建設が担当。201910月に着工し、202302月に竣工、同年3月に開業しました。

再開発ビルの名称は公募により「柳ケ瀬グラッスル35」に決まりました。「グラッスル」は、「GLASS(ガラス)」、「GRASS(緑)」、「CASTLE(城)」を掛け合わせた造語で。金華山にそびえる岐阜城のように、 まちなかにそびえる新たな城(CASTLE)として次代の柳ケ瀬のランドマークになってほし いとの願いが込められています。

【出展元】
柳ケ瀬活性化の起爆剤『高島屋南地区第一種市街地再開発事業』
高島屋南地区第一種市街地再開発事業再開発ビルの名称決定について 
ライオンズ岐阜プレミストタワー35
→朝日新聞>岐阜・柳ケ瀬に35階建てタワマン 公園も整備 3月4日に完成式

 

再開発の経緯


再開発前の計画地の様子

柳ケ瀬グラッスル35の計画地である高島屋南地区は、岐阜駅から北へ約1kmに位置しており、柳ケ瀬商店街の南玄関口としての役割を担っています。柳ケ瀬は、岐阜都市圏の中心商店街として繁栄してきましたが、名古屋市内の商業開発や岐阜市郊外の大規模店の立地に伴う競争激化に伴い、岐阜近鉄百貨店や長崎屋等の核店舗が相次いで閉店するなど、厳しい商業環境に直面していました。

 

商店街は、状況を打開するため、各種イベントの開催や中心部巡回ワンコイン(100円)バス「柳バス」を走らせるなど、客足の減少に歯止めをかけようと積極的な努力を重ねていますが、商業活性化や賑わい創出は、道半ばの状況です。さらに、土地の細分化や建物の老朽化が進行しており、生活環境の改善や、防災性の向上など土地の有効高度利用が求められている状況にありました。

 

このような中、柳ケ瀬は、2003年に「都市再生緊急整備地域」の指定を受け、2007年には、高島屋南地区第一種市街地再開発事業が「岐阜市中心市街地活性化基本計画」に位置付けられるなど、柳ケ瀬活性化の起爆剤として期待される事業となりました。その後、2011年12月に都市計画決定、2014年10月に岐阜県の組合設立の認可を受け事業が推進される事になりました。

 

これまでの経緯

1988(昭和63)03月:岐阜県商店街振興組合連合会による活性化に向けた提案
1997(
平成09)03月:柳ケ瀬21世紀ビジョン計画策定
2000(
平成12)01月:高島屋南地区まちづくり協議会 設立
2002(
平成14)09月:高島屋南市街地再開発準備組合 設立
2003(
平成15)07月:都市再生緊急整備地域 第三次指定
2007(
平成19)05月:岐阜市中心市街地活性化基本計画に高島屋南地区が位置付けられる
2011(
平成23)12月:都市計画の決定・告示
2014(
平成26)10月:高島屋南市街地再開発組合 設立
2015(
平成27)10月:特定業務代行者(戸田建設)及び参加組合員候補企業(大京)の決定
2016(
平成28)03月:都市計画変更の決定・告示
2016(
平成28)07月:事業計画の変更参加組合員(大京)の決定
2017(
平成29)03月:岐阜市立地適正化計画に高島屋南地区が位置付けられる
2018(
平成30)03月:岐阜市と公益的施設に係る保留床売買契約を締結
2018(
平成30)10月:参加組合員に大和ハウス工業株式会社が参画
2019(
平成31)02月:権利変換計画(法第111条)の認可
2019(
平成31)03月:工事着工
2020(
令和02)08月:ビル名称を「柳ケ瀬グラッスル35」と決定
2023年02月:竣工
2023年03月4日:竣工式
202303月:開業


 

施設概要


名称: 柳ケ瀬グラッスル35
マンション名:ライオンズ岐阜プレミストタワー35
計画名称:高島屋南地区第一種市街地再開発事業
所在地:
岐阜県岐阜市徹明通2丁目18番(地番)
交通:名鉄名古屋本線「名鉄岐阜」駅徒歩11分、東海道本線「岐阜」駅徒歩13分
階数:地上35階、塔屋1階、地下1階
高さ:
高さ132.64m ※軒高128.39m
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
基礎工法:
直接基礎
主用途:共同住宅、店舗、公益的施設、駐車場
総戸数;335戸(一般分譲対象戸数299戸)他にゲストルーム、防音ルーム、スカイラウンジ各1戸
敷地面積:20,187㎡
建築面積:5,718.92㎡
延床面積:57,790.65㎡
容積率対象面積:
建築主:高島屋南市街地再開発組合(通称:「TMK」)
設計者:戸田建設
施工者:
戸田建設
着工:
2019年10月
竣工:2023年02月 ※竣工式:2023年3月4日
開業:202303
総事業費:約220億円 ※国が約41億円、市が約30億円、県が約11億円を補助

2023年4月の様子


現地の様子です。前回の撮影が2020年9月だったので、約2年7ヶ月振りの取材です。

 

 


南西側から見た様子です。柳ケ瀬グラッスル35は2023年3月に竣工しました。

 


西側から基壇部を見た様子です。敷地北側には自走式立体駐車場が設けられました。

 


北西側から見た様子です。

 


南側から見た様子です。

 



南東側から基壇部を見た様子です。1・2階が商業施設、3・4階は公益施設(子育て支援施設・健康運動施設)、1階北東角の入口にはイベントができる広場が設けられました。

 


近くで見上げた様子です。老朽化した建物が密集していたエリアに超近代的高層ビルが誕生しました。

 


商業施設の南側エントランス付近の様子です。

 


こちらは商店街側の北東角に設けられたイベント広場の様子です。

 


大型LEDビジョンが設置され、イベントと連動した映像演出が可能です。

 


商業施設には、まだテナントがオープンしていない区画が散見されました。

 


撮影ポイントを変えて、南東側から見た様子です。

 


縦アングルで見た様子です。デザイン的にかなり好みの高層ビルです。

 


金公園越しにみた柳ケ瀬グラッスル35の様子です。芝生公園越しに聳える超高層ビル、やっぱり良いですね!

 


さらに撮影ポイントを変えて、JR岐阜駅前から見た様子です。

 


さらに撮影ポイントを変えて、岐阜シティ・タワー43展望室から見た様子です。

 


最後は少し引き気味のアングルで見た周辺の様子です。

 

2020年9月の様子


南西側から見た様子です。

 


西側から見た様子です。

 


南東側から見た様子です。

 


仮囲いの外からハイアングルで見た内部の様子です。

 


老朽化した建物が密集していたとは思えないです。

 



柳ケ瀬グラッスル35(高島屋南地区第一種市街地再開発事業)はこのブログを開設する前から知っているので、こうやって実際に工事を目の当たりにして、再開発は本当に長い時間が掛かる事を実感しました。

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