京都フィナンシャルグループ(京都FG)と京都銀行は、京都市下京区の京都銀行本店ビルを現在地で建て替えます。
新本社は地上8階・地下2階、高さ約31m、延床面積約3万3,000㎡。現在の本店ビルの約1.7倍となる規模で、設計・施工は清水建設が担当します。
2027年春に既存建物の解体を始め、2028年春に新築工事へ着手。京都銀行が設立90周年を迎える2031年度中の竣工を経て、2032年夏の開業を予定しています。
今回の計画では、築約60年を迎えた本店の更新に加え、現在分散している本部機能やグループ会社を集約します。新しい建物は、京都銀行本店にとどまらず、京都FG全体の経営・事業を支える本社拠点として整備されます。
烏丸通沿いの現在地で建て替え

出展:GoogleMAP
計画地は、京都市下京区烏丸通松原上る薬師前町700番地。現在の京都銀行本店が立つ約4,730㎡の敷地です。別の場所へ移転するのではなく、既存本店を解体し、同じ敷地に新本社を建設します。京都銀行が長年拠点としてきた烏丸通沿いの立地は維持されます。
| 項目 | 計画内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都市下京区烏丸通松原上る薬師前町700番地 |
| 敷地面積 | 約4,730㎡ |
| 延床面積 | 約33,000㎡ |
| 現本店の延床面積 | 19,158㎡ |
| 規模 | 地上8階・地下2階 |
| 高さ | 約31m |
| 構造 | 鉄骨造・免震構造 |
| 設計・施工 | 清水建設 |
| 入居予定 | 京都FGグループ各社、京都銀行本部各部、本店営業部 |
| 竣工 | 2031年度中 |
| 開業 | 2032年夏 |
築約60年の本店を全面更新

出展:GoogleMAP
現在の京都銀行本店は1966年竣工。建設から約60年が経過しています。今回の建て替えでは、老朽化への対応に加え、新ビルに免震構造を採用します。大規模災害時にも金融機関として業務を継続できるよう、耐震性とBCP(事業継続計画)の強化を図ります。環境性能については、建物の一次エネルギー消費量を基準から50%以上削減する「ZEB Ready」認証の取得を検討。建て替えを機に、耐震性能、BCP、省エネルギー、オフィス環境など、本社機能を幅広く更新する計画です。
なぜ1.7倍に大型化するのか―京都FGの本社機能を集約
新本社が現在の約1.7倍に大型化する背景には、京都FGの経営体制の変化があります。京都銀行は2023年10月、単独株式移転によって持株会社「京都フィナンシャルグループ」を設立しました。銀行を中核に、証券、リース、投資、コンサルティング、M&Aなどへ事業領域を広げ、グループとして幅広いサービスを提供する体制を整えています。
一方、現在は京都FGや京都銀行の本部機能、グループ会社が複数の拠点に分散しています。新本社では、これらを集約する計画です。延床面積を約3.3万㎡まで広げる背景には、銀行店舗の拡張だけでなく、持株会社化によって広がったグループ機能を一つの建物に集める必要性があります。
新本社には京都FGグループ各社、京都銀行本部、本店営業部が入り、銀行、証券、リース、投資、M&A、コンサルティングなどの各機能が同じ拠点に集まります。これにより、グループ内の情報共有や意思決定、複数サービスを組み合わせた提案などを進めやすい環境が整います。
2023年の持株会社化に続き、拠点面でもグループ一体運営に対応する形となります。
約280億円を投資、大ホールや共創スペースも
日本経済新聞は、新本社への投資額を約280億円と報じています。また、新ビルには大ホールや「共創スペース」を設け、グループ内だけでなく、顧客や地域との交流にも活用する予定としています。投資額やこれら施設の詳細は京都FGの公式発表には盛り込まれていないため、現時点では報道ベースの情報です。京都FGは新本社のコンセプトとして、「人がつながり、未来をひらく。地域と共に成長する京都FG本社ビル」を掲げています。本部機能の集約に加え、顧客や地域との接点を持つスペースを設けることで、交流や連携の場としての役割も持たせる計画です。
2027年から約5年をかけて建て替え
現在地での建て替えとなるため、本格工事に先立って本店・本部機能の仮移転が始まります。| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 2027年2月8日 | 本店ローン営業部を本店東館へ移転 |
| 2027年2月15日 | 本店営業部を本店西館へ移転 |
| 2027年2月ごろ~ | 京都FG・京都銀行本部各部を順次仮移転 |
| 2027年春 | 既存本店ビル解体開始 |
| 2028年春 | 新本社ビル着工 |
| 2031年度中 | 竣工 |
| 2032年夏 | 開業 |
既存本店の解体開始から新本社開業までは約5年。通常業務を継続しながら、本社機能の移転と建て替えを進めます。
京都銀行90周年を節目に新本社へ

新本社は2031年度中の竣工を予定しています。2031年は、1941年に設立された京都銀行にとって90周年にあたります。1966年から使われてきた現在の本店も、この時期に全面更新されることになります。
約60年にわたり使われてきた現在の本店から、京都FGの新たな本社へ。今回の建て替えは、建物の更新とグループ機能の再編を同時に進める大型プロジェクトとなります。新本社は2031年度中の竣工を予定しています。
出典
- 京都フィナンシャルグループ・京都銀行「本社ビルの建て替えについて」2026年9月30日
- 京都フィナンシャルグループ 会社概要・グループ関連資料
- 日刊建設工業新聞「京都FG/京都銀行本店ビル(京都市下京区)建て替え/設計・施工は清水建設」2026年10月2日
- 建設通信新聞Digital 京都銀行新本店ビル計画に関する報道 2026年10月1日
- 日本経済新聞 京都FG本社ビル建て替えに関する報道 2026年9月30日
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