阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業は、阪急京都線の淡路駅を中心に、京都線の崇禅寺駅~上新庄駅付近及び、阪急千里線の柴島駅~吹田駅付近を高架化する鉄道の高架化工事です。17ヶ所の踏切を除却、 道路交通の円滑化、踏切事故の解消を図るとともに、鉄道により分断されている市街地の一体化を図る、鉄道の連続立体交差化工事です。
※かなり以前に読者の播磨じじいさんからリクエストを頂いていましたプロジェクトですが、今回ようやく取材する事が出来ました、おまたせしました!
阪急淡路駅は京都線、千里線が平面交差するジャンクション駅です。しかも京都線、千里線を合わせると約1000本/日もの電車が運行される繁忙駅です。この運行本数の膨大さに加え平面交差の線形がトルネックとなり、同駅の前後では電車の信号待ちが頻発、ダイヤ編成上でもボトルネックとなっています。今回の高架化工事が完成すると、この平面交差の問題が根本的に解決される事になります。
阪急京都線・千里線-連続立体交差事業により高架化される駅は「崇禅寺駅」「淡路駅」「柴島駅」「下新庄駅」の4駅。連続立体交差事業の工事延長は、阪急京都線約3.3km 、阪急千里線 約3.8km の合計約7.1kmに及び、途中 17ヶ所の踏切が除却されます。
高架化後の淡路駅の断面図です。平面交差を解消する為に淡路駅は全国でも珍しい二重高架構造の駅に生まれ変わります。二重高架駅と言えば近鉄奈良、大阪線が乗り入れる布施駅が有名ですが、この淡路駅は近鉄布施駅のような路線別の上下分離ではなく、図の様に方面別に上下分離されます。
淡路駅周辺を少し歩いてみました。こちらは梅田、天六方面側の様子です。京都線の高架橋の一部が姿を現しており2重高架の構造が見て取れました。
ついに高架化工事が実際に動き出した阪急淡路駅。取材していると、僕が学生だった頃に「淡路駅、高架にするらしいなぁ」「マジで?そんなん出来んの!?商店街とかどーすんのん!」という会話をした事を思い出しました。それから○○年。この年になって、ようやく高架橋が建ち始めるのを目の当たりにすると、都市開発には本当に長い長い年月がかかるんだなぁ・・・としみじみと思いました。
【おまけ】
淡路駅から宝塚南口駅に向かう途中、乗換駅の十三駅で、梅田方面の三複線を撮影してみました。
しばらくすると、うん?珍しい電車がやってきました!写真右端がそれです。
この電車は阪急7000系リニューアル車。元々は1枚上の写真の真ん中の様なクラッシックお顔をしていましたが、リニューアルに合わせて最新鋭9000系チックなお顔に顔面整形されたリニューアル車なんです!ちなみに車内は9000系と同様のシート、デザインに取り替えられ、液晶モニタまで取り付けられています。ここまで改造するなら新しく作った方が早いのでは?と思うほどの気合いの入り様ですが、このあたりのコダワリ方が阪急らしさなのかもしれませんね。
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少なくとも十年近くは要しそうですね。淡路駅のすぐ近くを通る『おおさか東線』延伸工事との絡みもあって、大規模かつ大掛かりなものですから。
あと余談ですが、この淡路駅と新大阪駅の中間くらいに位置する『淀川キリスト教病院』も、施設老朽化のため移転します。場所は京都本線と千里線が分岐した、柴島浄水場と柴島駅近くで現在建設工事が行われています。
何故こんな話をするかと言いますと、実は私、四年前にこの病院に入院していたからなんですよ。それでこの記事を読んで、病院移転の再開発の話を思い出したわけです。
手前味噌で恐縮ですが、もし宜しければこの案件もリストに加えてもらえますでしょうか?勝手なお願いですみません‥