JR西日本は2020年7月28日付けのニュースリリースで、広島エリア5路線79駅と岡山・福山エリアの8路線82駅に「駅ナンバー」を新たに導入すると発表しました。導入済みの「路線記号・ラインカラー」と組み合わせて展開することで、外国人観光客など現地の鉄道に不慣れな乗客が安心して鉄道を利用出来る様にします。「駅ナンバー」は両エリアとも9月以降、準備でき次第、使用開始する予定です。
広島エリア 5 路線 79 駅への「駅ナンバー」の導入
広島エリアでは、路線記号を付けた5路線において、海外からの利用者が多いおもな始終着駅間の79駅に「駅ナンバー」を導入。他社の駅ナンバーと区別するため、認知度が高い社名の「JR」を冠し、すでに導入をしている「路線記号・ラインカラー」と組み合わせて展開します。広島駅から新幹線を降車してからの移動をイメージし、エリアの中心駅である広島駅を 【01】 として各線区に順に駅ナンバーが付与されます。
【出展元】→広島エリア5路線79駅への「駅ナンバー」の導入
広島エリア 導入線区と駅ナンバー
G:山陽本線広島~糸崎間「JR-G01」~「JR-G17」
R:山陽本線広島~岩国間「JR-R01」~「JR-R16」
P:芸備線広島~狩留家間「JR-P01」~「JR-P09」
Y:呉線広島~三原間「JR-Y01」~「JR-Y31」
B:可部線広島~あき亀山間「JR-B01」~「JR-B16」
岡山・福山エリア 8 路線 82 駅への「駅ナンバー」の導入
2022年7月の「岡山デスティネーションキャンペーン」開催を見据え、岡山・福山エリアにも「駅ナンバー」が導入されます。「路線記号」をつけた10路線のうち、特に海外からの利用者が多い8路線82駅に導入。他社の駅ナンバーと区別するため、認知度が高い社名の「JR」を冠し、「路線記号・ラインカラー」と組み合わせます。新幹線利用後の市内移動を見据え、岡山駅を「01」として放射状に番号を付与。山陽線の岡山~福山間であれば、岡山から順に「JR-W01~W14」となります。
駅ナンバーはひらがな駅名標や海外向けWEBページ路線図、自動放送(一部車両 2021年春ごろ)に表示されます。
【出展元】
→岡山・福山エリアの主な路線に「路線記号」「ラインカラー」を導入します
岡山・福山エリア 導入線区と駅ナンバー
S:山陽本線岡山~三石間「JR-S01」~「JR-S11」
W:山陽本線岡山~福山間「JR-W01」~「JR-W14」
X:山陽本線福山~三原間「JR-X14」~「JR-X20」
U:桃太郎線(吉備線)岡山~総社間「JR-U01」~「JR-U10」
V:伯備線岡山~新見間「JR-V01」~「JR-V18」
M:瀬戸大橋線岡山~児島間「JR-M01」~「JR-M12」
L:宇野みなと線(宇野線)岡山~宇野間「JR-L01」~「JR-L15」
N:赤穂線岡山~寒河間は「JR-N01」~「JR-N16」
「路線記号」が導入された広島駅の発車票
■「駅ナンバー」表示箇所JR西日本では「駅ナンバー」を、「海外からお越しで鉄道を利用されるお客様に対する付加サ ービス」と位置付け、ひらがな駅名標 ・海外向けWEBページ路線図に表示します。
■「駅ナンバー」ご利用イメージ
(1) グローバルサイトにて、事前に「路線記号・ラインカラー・駅ナンバー」を確認
(2) ご乗車前に駅のサインで乗車する路線およびのりばを「路線記号・ラインカラー」で確認
(3) 降車時にひらがな駅名標の「駅ナンバー」で目的の駅を確認
台北メトロの様子
現地の鉄道に不慣れな乗客にとって「駅ナンバー」は非常にありがたい存在です。台北やソウルなど路線名を覚えていない都市で地下鉄などを利用する際はラインカラーと駅ナンバーが頼りになります。RラインのNO.○○駅に行けばいい、ここには2号線のNo.18駅があるのでNo.05駅まで移動出来る・・・など。駅ナンバーは事業者がバラバラに導入を進めており、若干混乱気味なところはあります。将来的にはエリアをまたいでJRW-A01やJRE-B02、JRH-C03といった感じで、私鉄、地下鉄、トラム、バスまで含めた統一パターンが作れればは完璧ですね。