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東海道・山陽新幹線ーN700系電車(普通車の車内編)


N700系電車は東海道・山陽・九州新幹線の新幹線車両です。従来の700系をベースに、快適性や環境性などを大きくグレードアップさせた車両で2007年7月に登場しました。

また、2013年にはN700系をさらにブラッシュアップしたN700Aが営業運転を開始。N700系の機能に加えて、中央締結ブレーキディスク、台車振動検知システムや定速走行装置を搭載し、安全性と信頼性を向上させました。また、無印のN700系全車両がN700AーAdvance(アドバンス)に改造され、全てのN700系の「A」化が完了した東海道新幹線の最高速度を270km/hから15kmアップの285km/hに引き上げられました。

 

 

 

N700系特集、今回は普通車の車内をご紹介します。乗り慣れた新幹線ですがジックリ見ると細かい改良が見て取れます。

 

 

 

N700系の普通車は横1列、2+3のシート配置。

 

 

 

シートピッチは100系以降の標準である1,040mmです。ただし、1号車と16号車は先頭形状との兼ね合いで若干狭い1,023mmとなっています。

 

 

 

3人掛けシートの様子です。座席幅は700系から10mm拡大して440mmとなりました。3人掛けの真ん中「B席」だけ幅460mmとなっています。正面から見ると違いがわかりますね。

 

 

二人掛けシートの様子です。

 

 

 

300系以降の座席は編成重量削減のため座席クッションのスプリングを廃止しポリウレタンを重ねる構造でしたが、座り心地の点で評判が芳しくありませんでした。その為N700系では、コイルばねとSばねの両方の特徴を併せ持った金属製のねじればねを採用し、これに樹脂製ばねを加えた複合ばねの上にウレタンを敷く構造に改良され、座り心地が向上しました。

普通車座席の背もたれは高機能な新型のポリエステルクッションで、従来のウレタンに比べて同じ体積で約20%軽く、透湿性にも優れ蒸れにくい素材が採用されています。

 

 

 

N7000系は車体傾斜装置を搭載した事で700系に比べ20mm車体幅が狭なりましたが、車体壁を薄くする事で700系と同等の室内空間を確保しました。ただし、車体強度を確保する為に側面窓はさらに小さくなりました。

 

 

 

シート背面の様子です。

 

 

 

座席背面テーブルを使用した様子です。

 

 

 

窓側(AE席)・最前部・最後部の座席にコンセントが設けられています。

 

 

 

シートの上にある「握りこぶ」の様子です。混雑時や横揺れ時に重宝するアイテムです。

 

 

 

天井と荷棚の様子です。照明は中央に纏められました。

 

 

 

東海道新幹線は『東京ー大阪間の膨大な旅客流動を円滑に快適に捌く』事が至上命題です。新幹線電車は、このミッションを達成するために進化を続けてきました。従来型の700系が引退し、N700Aに統一された2020年春ダイヤから、のぞみ12本/時、ひかり・こだまを合わせると、最大17本/時を運行する、ありえない高頻度運転が実現しました。

N700系は利用者からみると「みんな同じで面白みがない」車両に見えるかもしれませんが、有り得ない数の乗客を、ありえない本数で、安全・正確・快適に輸送する為に、進化を続けた現時点での到達点だと思います。

当たり前だと思っている『いつもの新幹線』を実現する為に、極限まで無駄をそぎ落として最適化した車両ー。その観点で眺めてみると、いままでとは違って見えるかもしれませんね。

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