※現地に掲示されていたパネルを撮影しました。
J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は老朽化が進んでいる大丸心斎橋店の本館の建て替え計画概要を発表しました。新たに誕生する本館は、高さ約60m、地下3階・地上11階建てで、売場面積は現在の3.1万㎡から約4.0万㎡に約1.3倍に増床されます。さらに新本館と・北館は、大宝寺通りの上空で接続し、売場が一体化されます。開業は新本館が2019年秋、新本館と接続する新北館は2021年春の予定です。
大丸心斎橋店は、店舗の大幅刷新により顧客の取り込みや、訪日外国人客の増加に応じる計画です。心斎橋のランドマークとして、圧倒的な存在感を放つその外観については、御堂筋側の外壁を保存するとともに、新築される高層部はセットバックさせ、保存外壁と景観的調和が図られます。
【出典元】
→大丸心斎橋店本館建替え計画の概要に関するお知らせ(PDF)
→大丸心斎橋店本館建替え計画に関する保存検討委員会の検討結果について
【過去記事】
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.10
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.09
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.07
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.06
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.04
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.03
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.09
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.04
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 17.01
→さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 16.07
→大丸心斎橋店本館建替え計画の概要が明らかに!御堂筋側の外壁を保存し北館と一体化
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名称:大丸心斎橋店本館建替計画
所在地:大阪市中央区心斎橋1丁目1番ほか20筆
住居表示:大阪市中央区心斎橋1丁目1-7-1
階数:地上11階、塔屋3階、地下2階
高さ:59.97m(申請以外82.5m※北館)
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :
主用途:百貨店
総戸数:——
敷地面積:10,755.72㎡※全体
建築面積:5,530.00㎡(申請以外4,190.15㎡※北館)全体:9,720.15㎡
延床面積:66,122.79㎡(申請以外58,477.47㎡※北館)全体:124,600.26㎡
建築主:大丸松坂屋百貨店
設計者:竹中工務店
施工者:竹中工務店
着工:2017年01月
竣工:2019年08月(予定)
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現地の様子です。前回の撮影が2018年10月だったので約1ヶ月振りの取材です。
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頂部の様子です。すでに最高部まで組み上がっており、化粧パネルの取り付けが、かなり進んでいました。
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南西側から見た様子です。
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こちらのパースは北館と南館の接続箇所、道路上空部分の様子です。保存されるか本館の外壁部分は、御堂筋歩道境界線から24.24mまでの北側側面も含まれます。旧本館のイメージはかなり引き継がれそうです。
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接続箇所の内部の様子です。道路上空の接続箇所は、相当な面積があります。百貨店事業者側としては、北館と道路上で一体化される事が今回の建て替え事業の最大のポイントとなります。別棟での売場展開と同じ床で繋がった売場では、見せ方や効率など、使い勝手や顧客に与えるインパクト、客動線の良し悪しに雲泥の差が生まれるからです。旧そごうの新本店として建設された北館は、RC、S造、地下2階 / 地上14階、延べ床面積約58,400㎡の規模があります。この延床5万㎡にはバックルームも含まているので、売り場面積はおそらく5万㎡弱といった所でしょうか?これに新・本館の「売場面積」約40,000㎡が加わる事で、合計8万㎡強の一体的な売り場面積を誇る百貨店に生まれ変わる事になります。
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反対側から見通した様子です。
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1階の完成予想パースですここはダイビル本館の様なレベルの高いリノベーションを期待したい所です。
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最後は開いていたゲートから見た内部の様子です。
建設中の本館と北館の接続部分の工事も本格化してきましたね。まるでトンネルみたいで、かつての新阪急ビルと大阪神ビル東側の建て替え(現在の阪神百貨店)を思い出しました(^.^)
大丸心斎橋の壁面、かつての姿を残した低層階壁面が姿を見せ始めましたヽ(´▽`)/
近代建築の外観を保存した美しい大丸心斎橋店本館の完成を楽しみにしています。
高層部分の壁面も、だいぶ取り付け作業が進んでますね。
そして、工事車両の出入り口であるゲートが開いた時の内部の様子、初めて見ました(╹◡╹)こういうのは普段はなかなか見れないですから、けっこう貴重ですね。