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さよなら大丸本館。大丸心斎橋店本館建替え計画の状況 18.07

th_IMG_4351.jpg※現地に掲示されていたパネルを撮影しました。以下同じ

J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は老朽化が進んでいる大丸心斎橋店の本館の建て替え計画概要を発表しました。新たに誕生する本館は、高さ約60m、地下3階・地上11階建てで、売場面積は現在の3.1万㎡から約4.0万㎡に約1.3倍に増床されます。さらに新本館と・北館は、大宝寺通りの上空で接続し、売場が一体化されます。開業は新本館が2019年秋、新本館と接続する新北館は2021年春の予定です。

大丸心斎橋店は、店舗の大幅刷新により顧客の取り込みや、訪日外国人客の増加に応じる計画です。心斎橋のランドマークとして、圧倒的な存在感を放つその外観については、御堂筋側の外壁を保存するとともに、新築される高層部はセットバックさせ、保存外壁と景観的調和が図られます。

 
◆スケジュール(予定)
2016年 2月 解体着工
2017年 1月 本館新築工事着工
2019年 秋 新本館開業、本館・北館接続工事着工
 

th_IMG_1037_2017012922160513a.jpg 【スペック】
名称:大丸心斎橋店本館建替計画
所在地大阪市中央区心斎橋1丁目1番ほか20筆(住居表示:大阪市中央区心斎橋1丁目1-7-1)
階数:地上11階、塔屋3階、地下2階
高さ:59.97m(申請以外82.5m※北館)
構造鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
杭・基礎 
主用途:百貨店
総戸数:——
敷地面積:10,755.72㎡※全体
建築面積:5,530.00㎡(申請以外4,190.15㎡※北館)全体:9,720.15㎡
延床面積:66,122.79㎡(申請以外58,477.47㎡※北館)全体:124,600.26㎡
建築主大丸松坂屋百貨店
設計者竹中工務店
施工者竹中工務店
着工:2017年01月
竣工2019年08月(予定)

 

 

 

 

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現地に掲示されていたパネルの完成予想パースを拡大しました。PDF配布資料よりも解像度が高く、完成後の様子が良く解ります。御堂筋側の外装はほとんどそのまま保存される様です。

 

 

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内装については、今後、既存内装の調査を行い、再活用できる部材を抽出し1階を中心として店舗内装環境において活用する計画となっています。ここはダイビル本館の様なレベルの高いリノベーションを期待したい所です。

また、百貨店事業者側としては、北館と道路上で一体化される事が今回の建て替え事業の最大のポイントとなります。別棟での売場展開と同じ床で繋がった売場では、見せ方や効率など、使い勝手や顧客に与えるインパクト、客動線の良し悪しに雲泥の差が生まれるからです。旧そごうの新本店として建設された北館は、RCS造、地下2 / 地上14階、延べ床面積約58,400㎡の規模があります。この延床5万㎡にはバックルームも含まているので、売り場面積はおそらく5万㎡弱といった所でしょうか?これに新・本館の「売場面積」約40,000㎡が加わる事で、合計8万㎡強の一体的な売り場面積を誇る百貨店に生まれ変わる事になります。

 


現地の様子です。前回の撮影が2018年06月だったので約1ヶ月振りの取材です。

 

 

 

 

 

 

 


新築部分の鉄骨建方(組み立て)が進み保存外壁の高さ超え、ついに御堂筋側から見える様になりました!

 

 

 

 

 

 


北館と建替え中の本館の様子です。ビルの完成時にはこの写真の上空で本館と北館が接続され、トンネルの様になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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北館と南館の接続箇所、道路上空部分の様子です。保存されるか本館の外壁部分は、御堂筋歩道境界線から24.24mまでの北側側面も含まれます。旧本館のイメージはかなり引き継がれそうです。

 

 

 

 

 


新たに建設されている部分(写真左)と保存部分(写真右)の境い目の様子です。

 

 

 

 

 

 

 


最後は南西側から見た様子です。

3 COMMENTS

アリー my dear

今日、北館との間の道路上に鉄骨が架かっているのを見ましたよ!
本館工事も、建物躯体がどうやら最高部に到達した模様です。これは少し離れた場所から確認できました( ◠‿◠ )

アリー my dear

これからは、北館との接続・一体化工事がどうやって行われるかに注目しています(^。^)

ぽり

地下3階ではなく実際には地下2階になります。 既存分との兼ね合い部分が残るのでそこがMB1Fとなるので、届け出上は地下3階になっています。
難波からもビルの高層部から大丸の建築現場が見えるようになりましたね。

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