奈良県と奈良市、近鉄の3者は2021年3月25日に、近鉄奈良線が横断する世界遺産「平城宮跡」の周辺の渋滞対策で、近鉄奈良線の線路移設を盛り込んだ「踏切改良計画」を策定し、国土交通省に提出し、奈良線を遺跡の外へ移設することで正式に合意しました!3者は、2020年7月に県の移設案をもとに協議入りし近鉄奈良線の高架化、地下化を含めた移設で合意。総事業費はおよそ2000億円を想定し、2041年度に着工、60年度の完成を見込む遠大な構想です。
近鉄奈良線 平城宮跡の外へ移設合意 近鉄が事業費の一部負担|NHK 関西のニュース https://t.co/iFf7Eb4Go2
— ロング@再都市化 (@saitoshika_west) March 25, 2021
移設案は、平城宮跡の西側にある大和西大寺駅から近鉄奈良駅までの線路を平城宮跡の南側に移設し、「大宮通り」に沿うようにう回させます。大和西大寺駅の周辺は高架にし、平城宮跡の南側から先は地下化、近鉄奈良駅までの間に「(仮称)朱雀大路駅」「新大宮駅」「(仮称)油阪駅」3つの駅を設ける予定です。
奈良県の荒井知事は、「高架にすることで踏切での渋滞や事故をなくすことができるうえ、線路の移設は平城宮跡の保護にもつながる。そのような観点から、この事業には意義があると考えている」と語りました。総事業費2000億円、2060年完成予定とは気の遠くなる様な計画で、完成するまで僕は生きていないかもしれません(笑)40年後の完成はさすがに遅すぎるので、少しでも早くなってほしい、そう思いました。移設計画のポイント
1)平城宮跡の西側にある大和西大寺駅周辺の区間は、近鉄が事業費のおよそ7%を負担して線路を高架化
2)西大寺駅の東側から平城宮跡の南にある「大宮通り」の付近までの区間は、県と奈良市がすべての事業費を負担して一部を高架化
3)大宮通りに沿って近鉄奈良駅まで結ぶ区間は、一部を地下にする予定で、負担割合は改めて協議する
4)総事業費としておよそ2000億円
5)工事の期間は、およそ40年と想定し2060年の完成を見込む


