大津市は2022年7月27日に、大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)のPark-PFIによる再整備を行う事業者を選定するため、公開プレゼンテーションを実施し、和菓子店「たねや」や洋菓子店「クラブハリエ」などを運営する「たねや」(近江八幡市)を設置等予定者に選定しました。9月末に基本協定書、10月末に実施協定書を締結、飲食店は2024年の春ごろに営業開始する予定です。事業期間は20年となっています。
新店舗の建築面積は最大3,000㎡で、カフェ、物販施設、ワークショップが開催できるフリースペースなど複合的な機能を持つ商業施設が建設されます。既存の桜を可能な限り残し、店舗の壁には大津発祥の日本壁「大津壁」と採用するなど、周辺環境との調和を図る提案となっています。また、地域活性化につながるワークショップなどを企画するとの事です。【出展元】
→大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)の再整備について
→日経新聞>和菓子のたねや、大津に再出店 琵琶湖岸に24年春にも
大津湖岸なぎさ公園は1998年に琵琶湖岸に沿って整備された面積30.8ha、総延長4.8kmの都市計画緑地です。「たねや」の新店舗は、琵琶湖に面した約2.8haの広場で対岸の比叡山などを一望できる立地です。また、びわ湖大津プリンスホテルが近くにあります。
大津湖岸なぎさ公園には野外ステージや芝生広場があり、コンサートや消防訓練会場として利用されてきましたが、完成から20年以上がたち利用頻度が低くなっていました。市民にアンケート調査を行った所、大津市におの浜にあった西武大津ショッピングセンターが2020年に撤退したことから、市民からは周辺地域のにぎわい創出を求められていることが分かりました。一方、『たねや』は2020年8月の西武百貨店閉店に伴い大津市内の店舗がなくなり、出店候補地を探っていました。
近江八幡市にある、たねやグループの旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」は年間300万人を集める観光スポットになっています。大津湖岸なぎさ公園の新店舗は、同エリアに新たな賑わいをもたらす新名所として今後の展開が期待されます。
大津湖岸なぎさ公園 Park-PFIの予定地