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ハイアットが大阪のホテル出店数を「今後10年間で8施設」に増やす方針を表明、大阪市場で先行する他社をキャッチアップできるのか?



日経新聞が伝えるところによると、日本ハイアットの日本・ミクロネシア地区代表取締役副社長を務める坂村政彦氏が「今後10年間でホテルを8軒に増やし、拠点数を東京並みにする」との考えを示した、との事です。

ハイアットは、大阪市内に「キャプション by Hyatt なんば 大阪」を開業しましたが、ベイエリアにあった「ハイアットリージェンシー大阪」は営業を終了し、2023年7月から「グランドプリンスホテル」にブランドされたたため、大阪では低価格帯ホテルを1施設のみを運営しています。

【出典元】
日本ハイアット副社長「大阪のホテル出店数、東京並みに」

依然として不足している大阪の高級ホテル客室数


出所:日本政策投資銀行

日本政策投資銀行(DBJ)関西支店は2022年6月8日に、関西24県における2026年のラグジュアリーホテルの需給推計を発表、関⻄地域におけるラグジュアリーホテルの供給客室数は、インバウンドのコロナ禍前水準への回復や客室稼働率85%などを前提とした場合、全体では需要客室数4,585室、供給客室数3,273室と試算され、需要に対して約1300室の供給が不足する可能性が示唆されました。

試算では関西2府4県すべてで需要が供給を上回り、客室は1312室不足する見通しですが、特に大阪府の客室不足は958室で関西全体の不足数のおよそ7割を占めており、受給ギャップが最も大きくなりました。

この調査では当行指定の日にちにおいて、2名1室利用時に客室単価10万円以上の客室を提供している宿泊施設をラグジュアリーホテル(LH)と定義しています。

近畿圏のラグジュアリーホテルが約1300室が不足!大阪府が958室不足で全体の不足数のおよそ7割を占める【2026年の需要予測】


ハイアットは大きく出遅れた大阪戦略を立て直せるか?



大阪都心部では、外資系ホテルチェーンのマリオット、ヒルトン、IHGが多店舗展開を行っており、ハイアットは大きく出遅れた状況となっています。ハイアットがここまで大阪市場を軽視してきた理由は不明ですが、日本ハイアット(東京・港)の日本・ミクロネシア地区代表取締役副社長を務める坂村政彦氏は「大阪は固有の文化を持ち、良い意味でガラパゴス化した魅力がある」とコメントしました。

ガラパゴスという比喩表現から大阪に対する偏見的なものが見え隠れしますが、逆に日本国内の大阪に対する評価が「ガラパゴス」であり、グローバルな評価との乖離が激しい様に思えます。このあたりの感覚を早い段階で修正できないと、ハイアットの大阪戦略は、JR大阪三越伊勢丹の様な大失敗となる可能性があります。逆に、国内目線の大阪像にとらわれず、フラットな目線で施設づくり、プロモーションができれば、大きな成功を収めると思います。いずれにせよ、今後のハイアットのお手並み拝見ですね。

<大阪地区のハイアット系ホテル>
・キャプション by Hyatt なんば 大阪(2024年開業、低価格ブランド)※日本初

 

<大阪地区のIHG系ホテル>
・インターコンチネンタル大阪 ※最高級5つ星級
・リーガロイヤルホテル大阪 ※日本初 ヴィニェット コレクションに加盟 ※4つ星級

・ANA クラウンプラザ大阪
・voco大阪セントラル ※日本初
・Holiday Inn Express Osaka City Centre – Midosuji
・Holiday Inn Osaka Namba
・Holiday Inn & Suites Shin Osaka
・Garner(ガーナー)✕3 施設 ※低価格ブランド、日本初
※ホテルWBF本町、ホテルWBF北船場EAST、ホテルWBF北船場WESTの3軒をリブランド(2024年開業予定)

<大阪地区のヒルトン系ホテル>
・ウォルドーフアストリ大阪(2025年開業予定)※ヒルトン最上級ブランド、日本初
・コンラッド大阪 ※最高級5つ星級
・キャノピーbyヒルトン大阪梅田(2024年開業予定)※日本初、ヒルトンより上位
・ヒルトン大阪
・ダブルツリーbyヒルトン大阪城

<大阪地区のマリオット系ホテル>
・リッツカールトン大阪 ※最高級5つ星級、日本初
・セントレジス大阪 ※最高級5つ星級、日本初
・W大阪 ※最高級5つ星級、日本初
・大阪ステーションホテル(2024年開業予定)※4つ星級
・大阪マリオット都ホテル ※4つ星級
・ウェスティンホテル大阪 ※ウェスティンブランド日本初、4つ星級
・シェラトン都ホテル大阪
・コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション
・コートヤード・バイ・マリオット大阪本町
・アロフト大阪堂島
・モクシー大阪本町
・モクシー大阪新梅田
・フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波

5 COMMENTS

RT

ハイアットが今後10年間でホテルを8軒に増やし、拠点数を東京並みにするというのは嬉しいニュースですね。
もちろん8軒全てが五つ星ホテルということではないでしょうが大阪を東京と並ぶ重要な拠点に位置付けたのは大阪が持つ都市してのポテンシャルを高く評価したという事でしょう。
ハイアットには大阪におけるラグジュアリーホテルの需要に供給が追い付いていないという現在の状況をよく考えてもらい今後の展開に期待したいです。
フォーブストラベルガイドのほうに目を移すと日本の掲載都市数も増えてきて観光立国を目指す日本としては嬉しい限りですね。
そして京都の掲載ホテル数が二桁の11になりました。
日本は東京だけではないということを示しましたが東京並みにポテンシャルがある大阪がまだまだ少ないです。
今回を機に大阪に世界の富裕層を呼び込むラグジュアリーホテルが増えることを期待します。

ぷんぷい

この坂村政彦って社長、ネットで調べたらプリンスホテル出身なんですね。

どうりで(笑)

アリー my dear

ハイアット…たしかに大阪は弱いですね。ひとまずは静観しようと思います。

サジャ

氏は東京の作り出す大阪しか見ていないのでは?
それでは又失敗しますよ。実際失敗したのでしょ?
今日その結果がしっかり出ているのですから、考え方をガラリと変えなきゃ成功は覚束ない。
東京だからと浅草寺の様なホテルを建設しても誰も宿泊しないでょ?
私の東京観光のイメージは浅草寺と皇居しか有りませんから、その二つをゴリ押しされても「何それ?」という感じ。 
大阪も道頓堀と大阪城イメージでは殆どラブホです。
結局ホテルが提供するのは安らぎであって、安心感を与える雰囲気が無くてガチャガチャと安っぽい勝手なイメージの押し売りをしているようでは話になりませんね。
大阪も東京も結局は同じです。ハイアットに宿泊する人はおめでたい観光客だけではありません。
もう少し上の層を目指さないとねぇ。
先ずパークハイアットか、グランドハイアットで「これがハイアットです」という処を見せつけないと。少なくとも今の大阪ではそこで結婚式や宴会をしたいとは思わないですから。何せダメだったホテル系としか思ってくれないですし、既存の有名ホテルチェーンで充分ですから。
頑張れ、ハイアットの逆襲を待ってます。
(ちなみに、洞窟が有名でも私は洞窟のホテルには泊まりたくないです、そういうものでしょ?)

よっさんdsnmb

ハイアットの大阪像でHotelを作ったら心斎橋にユニクロが作った店舗のような悪ふざけにも程があるトンデモ奇形系Hotelになりそうな予感しかしない。期待薄かな。

ペニンシュラとかまだ進出していないHotelに声を掛けてまともなLuxuryHotelを誘致しないと。

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