名古屋市は、久屋大通の再生に向け、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)整備運営事業の整備運営事業者を公募していましたが、同市は、三井不動産を代表とする企業グループを事業者に決定したと発表しました。同市は、2018年の都市公園法改正により創設されたPark-PFI制度を導入し、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)内において飲食店・売店等の収益的な施設を設置するとともに、全域にわたり園路や広場等の一般的な公園施設の整備及び管理運営を行う事業者を公募していました。
企業グループの提案内容は、五つの広場計1万㎡とテラスを設け、飲食店が入る施設を建設。テレビ塔を公園の大きなシンボルとし、テレビ塔が映り込むように南北に水盤を設置。水盤は冬にスケートリンクになるそうです。地下街がある地区はエスカレーターを設置して地下と公園とのアクセスを容易にするほか、木々が茂る北エリアにはスポーツイベントも可能な芝生の広場も整備。公園を「名古屋のサスティナブルな発展を底支えするインフラ」に再生するというのがコンセプトとなっています。2019年1月に着工、2020年に完成する予定としています。
名古屋市は13日、名古屋テレビ塔を含む久屋大通公園(中区)北地区の再開発を担う事業者について、三井不動産を代表とする企業グループに決めたと発表した。五つの広場計1万平方メートルとテラスを設け、飲食店が入る施設を建てる。2019年1月にも工事を始め、20年に完成する予定。
出典:朝日新聞DIGITALより
久屋大通公園は、栄地区を象徴する公共空間であり、名古屋都心の真ん中に位置する貴重な公園です。しかし、公園のあり方・使い方が時代と共に変化した事で、今日では十分に利用されているとは言い難い状態となっています。 そこで、市民や名古屋を訪れる方に、より使ってもらえるよう、公園・道路の使い方を今日的なものに変えていくことで、久屋大通を再生してく事となりました。
栄地区グランドビジョン:まちづくりの方針
方針1 公共空間の再生 にぎわいと魅力にあふれた世界に誇れるシンボル空間の形成
方針2 民間再開発の促進 機能更新が進み活気あふれる都市空間の形成
方針3 界隈性の充実 個性を持った多様で魅力的な界隈の創出
道路
・栄地区のメインストリートにふさわしい、快適で魅力的な歩行者空間を形成。
・ 道路空間におけるにぎわい創出のための活用をすすめる。
・久屋大通公園の魅力向上に向けて、都心のシンボル空間として、名古屋を訪れた多くの人々や市民が集まり、憩い、ふれあう、栄地区を象徴する公共空間にふさわしい整備を行う。
・久屋大通公園と沿道とがより一体化するような空間形成を図る。
・久屋大通公園が北から南まで一体的に活用できるような空間形成を図る。
・広域避難場所としての防災機能強化を図る。
・ 民間の経営感覚を活かして、効率的で質の高い公園整 備・管理運営をすすめる。
地下空間
・地下街や地下鉄駅などと、地上の歩行者空間との連続性を強化します。
・ 地下駐車場を利用して、地区の魅力向上を図ります。
活用促進
・ 民間事業者による公共空間の活用を一定ルールのもとで促進する仕組みづくりをすすめます。
企業グループの提案内容は、五つの広場計1万㎡とテラスを設け、飲食店が入る施設を建設。テレビ塔を公園の大きなシンボルとし、テレビ塔が映り込むように南北に水盤を設置。水盤は冬にスケートリンクになるそうです。地下街がある地区はエスカレーターを設置して地下と公園とのアクセスを容易にするほか、木々が茂る北エリアにはスポーツイベントも可能な芝生の広場も整備。公園を「名古屋のサスティナブルな発展を底支えするインフラ」に再生するというのがコンセプトとなっています。2019年1月に着工、2020年に完成する予定としています。
名駅エリアの爆発的な発展に伴い、都心軸が駅方面に移動している名古屋市ですが、従来の都心である栄エリアは、久屋大通公園を再整備し、名駅では実現し得ない、緑・寛ぎ・賑わいをミックスした新しい方向性を打ち出して来ました。民間活力を導入した公園の再整備は、大阪都心で「てんしば」や「ジョーテラス」、「中之島公園」などが成功事例としてあります。今回の久屋大通公園の再整備エリアは商業の中心エリアからは若干離れていますが、テレビ塔を中心にどのような再整備が行われるか?興味深々です。名駅に対する栄の逆襲が始まったのかもしれませんね。
この通りは確かに立派なんですけど、公園は何と言うのかいまいち魅力に乏しいなと思ってました。
名駅側の発展が目覚ましい名古屋ですが、栄もこれを契機に盛り返してほしいですね( ´ ▽ ` )