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梅田の次世代再開発『芝田1丁目計画』の実現に向け、阪急阪神HDが『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を設置!


※出展:Googleマップ 筆者加筆

阪急阪神ホールディングスは2022年9月29日付けのニュースリリースで、大阪・梅田の次世代再開発『芝田1丁目計画』をグループ一丸となって推進する為、『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を設置すると発表しました!新組織は鉄道や不動産などグループ全体から社員約60人が集まり、事業主体である阪急電鉄に設置されます。

同社は、グループ最大の事業拠点である大阪梅田エリアについて、国際的な競争力を高め、同エリアが世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」となることを目指す『梅田ビジョン』 を掲げており、さらなる価値向上に取り組んでいます。

2024年度末に営業を終える大阪新阪急ホテルと梅田駅直結の阪急三番街阪急ターミナルビルを2035年ごろをめどに一体開発する『芝田1丁目計画』は「梅田ビジョン」の実現に向けた、最重要プロジェクトと位置付けられており、『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を編成する事により、グル ープの総力を結集して、スピーディに計画の具体化を推進していく体制を整える狙いがあります。

【出展元】
『大阪梅田2030プロジェクトチーム』を設置します

【プロジェクトチームにおける主な検討課題】

1:建設・技術 建替や改修工事における技術面でのブラッシュアップ
2:駅周辺整備 周辺エリアの都市機能と整合性のある計画の立案
3:駅機能 将来を見据えた新しい駅サービスのあり方の提案
4:ソフト企画・コンテンツ 魅力ある用途構成や事業メニューの具体化
(オフィスや商業のほか、交流・滞在・MICE、文化・教育、エンタテインメントなど)
5:まちづくりの情報発信 「梅田ビジョン」とも連動した、本計画の魅力や進捗状況等に関する情報発信

 

 

阪急阪神HDが掲げる「梅田ビジョン」とは?



阪急阪神ホールディングスグループは、西日本最大の交通結節点であり、同社グル ープの最大の事業拠点である「大阪梅田エリア」が、国際的な競争力を高め、世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」 となることを目指して、同エリアの価値向上に向けた構想「梅田ビジョン」を策定しました。

「梅田ビジョン」とは、阪急阪神ホールディングスグループ最大の収益拠点である、大阪梅田エリアに保有する資産のリノベーション(建替等)を連続的に行うことで都市空間の魅力を向上させるとともに、同ビジョンの中で策定した 6 つの基本 方針に基づく取組を進めることにより、大阪梅田エリアが「国際交流拠点」となることを目指す、構想です。

【出展元】
「梅⽥ビジョン」 を 発表 ― 世界と関⻄をつなぐ「国際交流拠点」を⽬指す ―

 

 

「梅田ビジョン」6つの基本方針



同社が掲げる『梅田ビジョン』のポイントは以下の6点です。

1:大学・研究機関・企業・スタートアップなどを呼び込み、イノベーションの創出を誘発する場や仕組みづくりを促進し、共創により新しい価値が⽣まれる街づくりを行う。

 

2:面的なにぎわいを創出し、居心地のいい空間づくり・歩きたくなる街づくりを推進する。 エリアが一体となってMICEの参加者に特別感やホスピタリティを提供、職住遊が融合した大阪梅田での新たな過ごし方を提案する、出会いと交流を促進する街づくりを行う。

 

3:起業家・海外企業・個性的な商業テナント・クリエーターなど、多様なプレーヤーの活動を促進するための支援や環境づくりを進め、多様な⼈々と企業が集う活⼒ある街づくりを行う。

 

4:先端の技術等を活⽤して新たな価値を提案する街づくりを行う。デジタル技術を活用し、一人一人によりそった商品開発やサービスの提供、移動利便性の向上や混雑情報の提供などにより、より快適な街での滞在を実現する。

 

5:持続可能な街づくりを推進、特に、エリア全体での省エネや再生可能エネルギーへの転換に積極的に取り組む。

 

6:世界に向けた戦略的な情報発信、MICEの誘致に向けて、関係者とともに総合的なプロモーションを実施するプラットフォームの構築を進める。

 

歩きたくなる街づくり



『梅田ビジョン』では、大学や企業の研究機関、スタートアップなどが共創する、イノベーティブな街づくりを指向し、多様なプレーヤーの活動を促進するための支援や環境づくりを進め、梅田が生み出した新技術をいち早く取り入れたICTを活用した街づくりを行いつつ、MICEを呼び込める国際的な拠点を目指します。注目点は歩きたくなる街づくり』を掲げている点です。

広大な路面店街が広がる心斎橋・難波地区に対して、梅田はターミナル駅を起点に高層ビルが林立し、それらを地下街が縦横無尽に結ぶ立体的となっています。これは梅田の強みであり、同時に『梅田ダンジョン』と揶揄される事がある複雑さを併せ持っています。阪急阪神ホールディングスは、「(仮称)梅田コネクトロード」を大阪梅田の象徴的な回遊動線とする「ウォ ーカブル梅田構想」を持っており、梅田に街歩きの楽しさをプラスする事を目論んでいます。

 

次世代プロジェクト『芝⽥ 1 丁⽬計画』を推進へ



阪急阪神ホールディングスは、同社グループの金城湯池である「梅田」の価値を高めるため、切れ目のない投資を続けています。近年では阪急百貨店の建て替えに続けて、阪神百貨店を建て替える梅田 1 丁目 1 番地計画を完成させ、現在進行形で「うめきた 2 期地区開発プロジェクト」に参画しています。

これらの計画に続く続く大規模プロジェクトとして「芝田 1 丁目計画」に着手し、阪急大阪梅田駅周辺の、さらなる価値向上を目指しています。具体的には、大阪新阪急ホテル・阪急ターミナルビルの建替や阪急三番街の全面改修を行うとともに、ターミナル駅としての機能を強化 しながら、大阪梅田エリアの玄関口にふさわしい複合機能拠点の開発を目指すとしています。具体的な計画の策定、落とし込みについては、今回編成されるプロジェクトチームが担う事になります。

詳細の発表は、暫く先になると思いますが、うめきた2期の開発が終わる頃には、次なる巨大開発が動き出す事になります。梅田の進化は永遠に終わることが無さそうですね。

阪急大阪梅田駅を大規模再開発!「大阪新阪急ホテル」に加え、阪急三番街・阪急ターミナルビルの建替えを検討【2030年以降開業】

4 COMMENTS

LEACH

新阪急ホテルの凹んでいる部分のビルの所有者はなんとか譲ってくれないモノでしょうかね。
話が進んで居る所と全く進まない所が有るって聞きましたが

歯がゆいです。

さんたん

ぜひとも高さ規制が30mぐらいでいいから緩和されてほしいね。

よっさんdsnmb

当然、それも考えているでしょう。
今からどのような計画になるか楽しみです。

三刀流

グランフロント(ヨドバシカメラも)と茶屋町をつなぐ、梅田駅ガード下の通路は歩道が狭く、バスターミナルもあって、とても歩きにくい空間です。
ふたつの繁華街が分断されている感じです。
バスターミナルを移動させ、道幅を広くして、梅田を代表する両地区を一体化すべきです。
通路は梅田コネクトロードの一部になっているので、歩きにくい通路を改善すると期待します。

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