明治安田生命保険相互会社は2026年1月9日、大阪市中央区今橋四丁目に立地する「ヒューリック大阪ビル」の信託受益権を取得したと発表しました。取得日は2025年12月19日です。同社は既存建物を解体したうえで、関西地区における中核拠点として活用する超高層オフィスビルを新築する計画です。
※ブログ読者の方より情報をご提供いただきました。ありがとうございました。
取得物件と立地の概要

取得したヒューリック大阪ビルは、大阪都心を南北に貫く御堂筋沿いに位置し、大阪メトロ御堂筋線および京阪本線の淀屋橋駅と直結する、利便性の高い立地にあります。
建設予定地となる淀屋橋は、御堂筋という大阪を象徴する都市軸に位置し、金融機関や大企業の拠点が集積してきたエリアです。近年はオフィス機能の高度化が進む一方、歴史的景観や公共空間との調和も図られており、企業イメージと都市環境を両立できる立地として評価されています。
同社がこのエリアを選択した背景には、床面積や賃料水準といった条件だけでなく、都市の文脈や立地が持つ象徴性を重視した判断があったと読み取れます。
建替え計画の内容

明治安田生命は、取得した既存建物を解体し、自社利用とテナント賃貸を目的とした超高層オフィスビルを建設する方針です。新ビルでは、安心して働ける快適な執務環境の実現を目指すとともに、地域との関係性を意識した施設構成を計画しています。
具体的には、「明治安田ホール」や「明治安田ヴィレッジ」といった、地域住民や来訪者が利用できるサードプレイスの整備を予定。これらの空間は、「健康」や「地域貢献」をテーマに、人と人がつながる場としての活用を想定しており、オフィスビルの機能を都市に開く役割を担うとしています。
「関西の中核拠点」としての位置づけ

今回の計画で特徴的なのは、明治安田生命が本事業を「関西地区における中核拠点の整備」と明確に位置づけている点です。これは、関西を単なる営業・業務拠点としてではなく、経営上重要な拠点として位置づけていることを示しています。
長期視点に立った不動産投資

生命保険会社にとって、不動産は超長期で安定的な収益を確保するための重要な資産です。既存建物の解体を前提に超高層オフィスビルを新築する判断は、大阪都心、特に淀屋橋エリアの将来性に対する中長期的な見通しがなければ成立しません。
本計画は、大阪の都心オフィス市場が今後も一定の競争力を維持し、企業活動の拠点としての価値を保ち続けるという前提に立った投資と位置づけることができます。
新ビルの規模は現時点では明らかにされていませんが、敷地面積が約3,151.24㎡あることから、アーバンネット御堂筋ビル(敷地面積:2,770.88㎡、延床面積:42,359.95㎡、高さ約100m)を上回る規模、あるいはそれに近い大規模なビルとなる可能性も考えられます。今後、事業者からどのような計画が示されるのか注目されます。
取得物件の概要(既存建物)

出展:GoogleMAP
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所在地:大阪府大阪市中央区今橋4丁目2番1号
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敷地面積:3,151.24㎡
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延床面積:30,353.38㎡(駐車場含む)
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建物高さ:31m
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構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階・地上9階建
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竣工:1960年10月
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取得年月日:2025年12月19日
出典
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明治安田生命保険相互会社
「大阪市中心部での超高層オフィスビル用地の取得について」(2026年1月9日発表)


