メリヤス会館は、1929年に大阪輸出莫大小工業組合のビルとして建設された歴史的な建物ですが、建物の老朽化や耐震性に問題があることから2022年7月31日をもって閉館。2023年4月から本格的な解体工事がはじまりました。労災保険関係成立票によると、解体工事は2023年10月31日までの様です。
メリヤスとは、編み物の古い呼び名で、メリヤス編みで編んだ生地、またはそれらの生地を使用した製品を指します。伸縮性に優れ、靴下類や下着類、手袋や帽子など日常衣類の多くに利用されてます。
メリヤス会館が解体された理由と目的は、安全性を確保するためと、跡地の再開発のためだと考えられます。周辺にはコインパーキングや閉鎖したガソリンスタンド跡などが存在することから、将来的に敷地を集約して一体開発が行われる可能性があります。

このあたりは、タワーマンション需要の旺盛なエリアである事や、京阪中之島駅至近で、かつ、JR・阪神福島駅にも徒歩圏の立地の為、解体後に周辺敷地が集約されることになれば、大変注目される案件となってきます。

計画地を北側から見た様子です。

閉鎖されたガソリンスタンドの様子です。

メリヤス会館の様子です。解体用の足場に囲まれています。

メリヤス会館は、大阪の歴史や文化に貢献した建物ですが、時代の変化に伴って姿を消すことになりました。93年間の感謝の言葉が綴られた閉館のお知らせを見ると、一抹の寂しさはありますね。
メリヤス会館付近の位置
メリヤス会館 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島3丁目1−39
ENEOSのガソリンスタンドは閉鎖されましたが、様子を観察していると壁などは白く再塗装されていたり事務所内はそのままになっていることからひょっとしたら違うガソリンスタンドになるのではないかなと思ったりもします。