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阪急大阪梅田駅を大規模再開発!「大阪新阪急ホテル」に加え、阪急三番街・阪急ターミナルビルの建替えを検討【2030年以降開業】

※出展:Googleマップ 筆者加筆

報道各社は、阪急阪神HDが、阪急電鉄・大阪梅田駅周辺の大規模再開発を計画している伝えました。それによると、2024年度末頃の閉館が決まっている「大阪新阪急ホテル」に加え、大阪梅田駅高架下の商業施設「阪急三番街」やオフィスビル「阪急ターミナルビル」の建て替えを検討するとの事です。開業は2030年以降で、阪急梅田駅高架化以来、実に半世紀ぶりの大規模開発となります。  


 

 


※完成間近となった大阪梅田ツインタワーズサウス

阪急阪神HDは同社グループの金城湯池である梅田地区の再開発を段階的に進めてきました。近年では7年の建替え工期を経て、2012年11月21日に阪急うめだ本店がグランドオープン、続いて阪神百貨店の建て替えが2014年秋からスタートし、2022年春のグランドオープンに向けて工事は最終盤を迎えています。さらには、うめきた2期地区に、阪急阪神ホテルズの新ホテルが2024年度にオープン予定となっています。

今回の発表は、百貨店2館を建て替えるビッグプロジェクトが一段落した後のさらなる再開発の具体的検討が始まるというもので、今後は阪急大阪梅田駅周辺の再開発に軸足を移す事になります。

 

 



大阪新阪急ホテルは、阪急阪神HDの旗艦ホテルで地上10階建、客室数961室、レストランや宴会場を備える大型ホテルです。竣工は1964年の古参のビルで老朽化が著しく、阪神百貨店の建替え計画が完成する2022年頃には築60年近くに達します。

 

 

 



阪急ターミナルビルは、1972年竣工の複合ビルで阪急梅田駅が国鉄線(現在のJR線)の北側に移転したのに合わせて新たに作られた駅ビルです。カーテンウォール工法を本格的に採用し徹底的な省力化が図られた、当時としては画期的なビルでした。

 

 


阪急三番街は、阪急大阪梅田駅構内下の階に併設された商業施設で、1969年11月に、大阪梅田駅の拡張移築とともに「川が流れる街」をスローガンにして開業しました。延床面積81,874 m²、商業施設面積は38,629 m²です。

 

 

 



阪急阪神HDの角和夫会長は読売新聞の取材に対し、「2022年は新阪急ホテルの建て替えに向け始動する」とした上で、「ホテルを建て替えるということは、ホテルに連なるターミナルビルと三番街も(建て替えの)対象になる」と語りました。

 

 

 


※2010年頃の現地の様子

「新阪急ホテル」と「阪急ターミナルビル」の建替えについては、2018年頃から話が持ち上がっていましたが、三番街、すなわち阪急大阪梅田駅の建て替えが示唆されている所が興味深いです。

阪急梅田駅は一日の乗降客数120万人に対応するキャパシティを備えた超近代的高架ターミナル駅として計画され完成しましたが、現在の乗降客数は50万人程度となっており施設を持て余しています。さらに、阪急なにわ筋連絡線も計画されており、将来的に利用者が分散する事から、梅田ターミナル駅の利用者数は今後さらに減少する見込みです。

 

 

 


※出展:Googleマップ 筆者加筆

ここからは完全に妄想の域なのですが、もしかすると今回の再開発は阪急梅田駅の一部縮小(減築)を行い、再開発ビルの建築面積を増やすのではないでしょうか?

減築の方法は2パターンあり、1つはJR大阪駅の様にホーム1つを廃止して開発用地を捻出する方法です。しかし、阪急梅田駅の施設は大きいですが、3路線各3線しか持っていない為、線路容量に余裕があるとは思えません。仮に1ホームを減らすとダイヤ編成が難しくなりそうです。

もう1つはホームを10両→8両対応に減らして短くする方法です。駅を運用しながらどうやって工事を行うか?といった根本的な問題はありますが、ホームを北側に10m程度ズラした上で、2両分を縮減すると縦幅50mほどの敷地が捻出できるのではないでしょうか?これに既存の阪急ターミナルビルの敷地を加えれば新ビルの規模を拡大させる事が可能となります。

阪急大阪梅田駅周辺の再開発計画は、2030年台のビッグプロジェクトとして、とても息の長い計画になりそうです。3施設をどのように最適化して行くのか?今後の発表がとても楽しみです。

 

阪急阪神ホールディングスが「新阪急ホテル」と「阪急ターミナルビル」の建てを検討!

6 COMMENTS

サジャ

阪急はこれから古びたビルを建て替えていく事になるんでしょうね。
グランフロント二期工事を中心にJPタワーや大阪駅の新ビルが出来上がっていくと大阪駅を挟んで西と東では見た目に随分差が出来ます。
令和と昭和。大阪駅を挟んでタイムスリップドラマじゃないですか。これって阪急にとって笑っていられない事態だと思います。
人は新しくて綺麗な物が好きです。
再開発は本当に地獄ですね。キリがありませんから。
ただ、そういう移り変わりの中で本当に良いものは愛され続けます。
シドニーのオペラハウスや梅田スカイビルの様に。
阪急にはこれからの五十年、百年を見据えて一目で「ああ、ここは梅田だ、大阪だ」と感動させてくれる建物を建てて欲しいですね。
次の再開発の時に「これだけはやめてくれー」と言わせるような素晴らしい物を期待します。

LEACH

うめきたが大阪最後の開発地区とされていますが
再開発と言う意味では今後変貌していく可能性を秘めた場所は沢山ありますね。

梅田地域だけでも
曽根崎、太融寺、兎我野辺りも古い建物ばかりで、そろそろ再編成が必要な状況になっています。

新阪急ホテルはコの字型の土地で凹んだ部分には別のビルがあります。
そのまま再開発をするのか、その土地も入れて再開発するのかで可也、デザイン性、機能性、汎用性が左右される様に思います。

一緒に開発されればスッキリするんですけどね~。

NN

いつも有用な情報をありがとうございます。
降車ホームを廃止すれば3路線各3線を維持したままで駅の西側を減築できますのでホテル用地が拡大できそうに思います。
いずれにせよ正式発表が楽しみです。

ぽてちん

もし駅自体の建て替えも含まれるのなら、三番街ではなく「大阪梅田駅の」と言うんじゃないのでしょうか?
と言うか、(駅の建て替えなら)もはやホテルの建て替えよりもそっちの方が大きなニュースになると思いますが…
あえて「ホテルに連なるターミナルビルと三番街も」と、三番街が付け足し的な表現だったのは、ターミナルビルとそのビルの下に位置する三番街の一番南の部分のことを指しているように思いますが…
まぁ、今春の経営計画の発表を楽しみにしたいと思います。

H

もし北に移動させて再開発をするのなら、ホテル部分の敷地も取り込んで駅ビルを建てれるといいですね
そのためにはドラッグストアや金券ショップなどの雑居ビルも取り壊す必要がありますが…

新阪急ホテルの西側に建っている小さなビルも含めて、この一帯が建て替えられることを期待します。
多分無理ですね。

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