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栄の賑わいを周囲に拡大『レイヤード久屋大通パーク』を大きな写真でレポート!(水景施設・ミズベヒロバ編)


名古屋市栄地区にある久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)に公園と店舗が一体になった「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」が2020年9月18日にオープンしました!

レイヤード久屋大通パークは久屋大通公園の南北約1kmをリニューアルし24棟の店舗施設を設置。民間企業が公園と集客施設を、あわせて運営・維持管理を行う「Park-PFI制度」を用いた事業で、同制度を用いた施設としては日本最大級の注目度が非常に高いプロジェクトです。

 ▼過去の建設工事の様子や施設概要は下記記事をご覧下さい。

レイヤード久屋大通パーク(RAYARD Hisaya-odori Park)建設工事の状況 20.07【2020年秋オープン】



 

 

 

 

 

オープン直後から大きな話題を呼んでいる『レイヤード久屋大通パーク』。特集一回目は、同施設のシンボルである水景施設「ミズベヒロバ」周辺の様子をご紹介します。いつもよりも大きなサイズの写真をUPしました。臨場感を味わう為にも、是非拡大してご覧下さい!また、ショップの紹介等は他のグルメブロガーの方々が多数レポートされているので割愛します(笑)

 

 

いきなりですが、水景施設「ミズベヒロバ」の様子です!テレビ塔を真正面に望む位置に設置された水盤はリフレクションが聞いた『映える写真』を撮影するのにもってこい。最初からSNS映えを計算した設計になっています。

 

 

 

 

 

縦アングルで見たテレビ塔の様子です。ホンマに良い感じに写ります!!

 

 

 

水景施設を取り囲む様にショップやベンチが並んでいます。気になる点としては、早くも芝生が踏みつけられて絶滅しそうになっている事です。これは「姫路駅前」や「てんしば」など他のプロジェクトを追跡取材してきた経験から、人通りの多い場所での「天然芝の維持の難しさ」を知っていたので予想通りの結果になった感じです。



解決策は・・

1:芝生エリアを立ち入り禁止にする
2:人工芝にする
3:育成するエリアと開放するエリアを設け交互に運用する

の3つが考えられます。「姫路駅前」と「てんしば」は3番の運用を行っていますが、久屋大通パークの水景施設周辺はどう考えても人が水盤の前まで立ち入る設計なので天然芝の維持は不可能だと思います。天然芝にするか、水盤間近まで行ける「路面ブロック」の箇所を2〜3m毎に設けて芝生の面積を減らしつつ、立ち入りを抑制するなど、設計の変更が必要だと思います。

 

再整備が進み以前の約5倍に拡張された路駅北駅前広場の状況 14.06



天王寺公園リニューアル工事「てんしば」がオープン!広大な芝生広場は早くも家族連れで大賑わい!



 

 

現地レポートに戻ります。テレビ塔側から水盤を見た様子です。スモークの演出と合わせて幻想的な雰囲気が漂っています。最高の眺めですね!

そして、はやくもちびっ子達が水盤の中で遊んでいました(笑)これもグランフロント大阪の水景施設を見ていたので予想通りです。

郊外の公園では、水遊びを黙認している所が多い事や、水深数センチの水盤なので溺れる心配はありませんので、監視員を配置した上で、水遊びを解禁するのが良いと思います。多分禁止しても子どもは遊びます。なので、いかに安全に遊ばせるか?に考え方を切り替えた方が良いです。

 

グランフロント大阪開業特集-PART3(うめきた広場)



 

 

 

水盤周辺を見渡した様子です。簡素な造りのショップが並んでいますが、これはパークPFIの制度が関係しています。

 

 

 

 

募設置管理制度(Park-PFI)は、都市公園の魅力と利便性の向上を図るために、公園の整備を行う民間の事業者を公募し選定する制度です。都市公園に民間のノウハウを活用する事を目的とし、公園内にカフェやショップなどの集客施設の建設が可能になりました。また、通常は飲食店や売店等の便益施設の建蔽率は2%ですが、新制度では休養・運動施設などと合算して10%まで上乗せができます。

ただし、設置管理許可期間は最長で20年です。つまり10年〜20年間で事業費を回収する必要がある為、しっかりした建物を設ける事が難しい状況です。もちろん、制約が多い中でもデザイン面で工夫する事は出来ると思いますが、『久屋大通パーク』や『てんしば』の建物が基本的に簡素な造りなのは、PFIのルールが大きく影響しています。

 

 

 

 

撮影ポイントを変えて、名古屋テレビ塔から見た水盤の様子です。

 

 

 


ついにオープンした『レイヤード久屋大通パーク』。名古屋の都心にあった「久屋大通公園」を再発見させてくれた」テレビ塔のランドマーク性を再び高めた。都心の賑わいを周辺に波及させる、まさに『値千金』の施設が出来たと思います。

水盤近くの芝生の管理や水盤への立ち入りなど、これから考えるべき課題はありますが、施設管理者や市民からいろいろな意見が出てきて早晩に改善の方向に向かうでしょう。全体的に見ると本当に「素晴らしい」施設でした。

 

次回、ZONE1:大型芝生広場を擁する学びの森ゾーン、ZONE2:小径のそぞろ歩きを楽しむ、アーバンリゾートゾーンに続きます。

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