大阪市は2024年12月13日に、豊臣秀吉が築き、地下に眠っていた石垣を見学できる「大阪城 豊臣石垣館」を来年4月1日にオープンすると発表しました!大阪市は、豊臣秀吉が築いた初代大坂城の石垣を掘り起こして公開する「豊臣石垣公開プロジェクト」を2013年から推進してきましたが、ついに展示施設「大阪城 豊臣石垣館」が完成を迎える事になりました。
「大阪城 豊臣石垣館」は、地上1階、地下1階建て、延床面積786.07㎡。現在の天守閣の東南側にあり、石垣は豊臣期大坂城では「詰ノ丸」と呼ばれた区画に位置しています。「豊臣期の石垣」が展示の目玉であるため、地上の徳川期の石垣と時代が異なることを示し、かつ、わかりやすい名称として「大阪城 豊臣石垣館」と命名されました。料金は大阪城天守閣の観覧料込みで、大人1200円、高大生600円、中学生以下は無料です。
【出典元】
→大阪市>「大阪城 豊臣石垣館」がオープンします
大阪城を巡っては、1615年の大坂夏の陣で豊臣方が敗れ、豊臣大坂城を覆い隠すように徳川大坂城が築かれました。以来、豊臣大坂城の石垣は、地下に眠っていました。「大阪城 豊臣石垣館」の地下の展示スペースでは、掘り起こされた豊臣大坂城の石垣を直接見ることができ、歴史の転換点の舞台となった大阪城の魅力を体感する事ができます。
地上階のガイダンスルーム・シアタールームでは、石垣発見時の状況や豊臣期・徳川期の大坂城の違いなどについて理解を深めることができる他、歴史の中で様々な姿を見せてきた大阪城の歴史を映像で見ることができます。
豊臣大坂城の石垣は、約40年前の水道工事で発見されたもので、大阪市などは石垣の保存・公開を計画し、2013年から「太閤なにわの夢募金」を立ち上げ寄付を募ってきましたが、2024年11月末時点で約4億6千万円、8千件を超える寄附が集まり、石垣は新たな展示施設で保存公開されることになりました。
大阪城にはレンガ造りの旧砲兵工廠化学分析所が廃墟として残っています。この歴史的名建築を整備活用してほしいです。
大坂城は空襲で失われた櫓と門を筆頭に、建物の復元を行ってほしいですね。