
高島屋が2017年10月10日発表した2017年3~8月期の連結決算で高島屋大阪店(本店)の売上高が前年同期比9.2%増の674億円を記録し、高島屋全店の中で1位となりました。日本橋店(東京・中央)や横浜店(横浜市)を上回ったのは「数十年ぶり」との事です。訪日客向けの化粧品など免税品の販売が業績を押し上げました。また通期見通しでも、大阪店が138,671百万円(前年比6.7%)東京:日本橋店は132,494百万円(前年比△ 0.3%)の予想で1年を通じてトップになる予想となっています。
大阪店(本店):67,460百万円、通期見通し138,671百万円(前年比6.7%)
日本橋店 :64,677百万円、通期見通し132,494百万円(前年比△ 0.3%)
横浜店 :63,487百万円、通期見通し132,484百万円(前年比2.4%)
日本橋店 :64,677百万円、通期見通し132,494百万円(前年比△ 0.3%)
横浜店 :63,487百万円、通期見通し132,484百万円(前年比2.4%)
※補足
名古屋にある「ジェイアール名古屋タカシマヤ」は東海旅客鉄道(JR東海)と髙島屋の合弁企業で、株式会社高島屋の決算書には実績の記載がありません。増床前の2016年度の売上高は1,301億円で、今季はさらに大幅に伸びる事が予想されます。その為、タカシマヤブランド全体で見た2017年度、通年の売上げトップは大阪店ではなく、ジェイアール名古屋タカシマヤになる可能性が高いです。

百貨店冬の時代の中、好調な実績を記録している関西地区の百貨店。百貨店2011年問題などと騒がれた過去が嘘の様です。全てがインバウンド需要のおかげと言うわけでは無く、苛烈な競争による建替え、増床、リニューアルなどにより多くの店舗のレベルが上がった事も大きな要因だと思います。高島屋大阪店は、現在建設中のなんばスカイオ(新南海会館ビル)が完成すると、売場の再編が行われる事になるはずです。そうなれば、同店の競争力は一段とアップする事になりそうです。



