大阪府と大阪市は2019年2月12日に、大阪ベイエリアの夢洲に誘致を目指すカジノを含む大阪IR(統合型リゾート施設)の基本構想案を明らかにしました。投資規模9300億円、年間売り上げを4800億円を想定しています。基本構想案によると、IR敷地は、万博会場に隣接する約60ha、施設の延床面積は約100㎡。IR実施法により、カジノ営業区域の床面積はIRの床面積の3%以下とされており、大阪IRのカジノ区域は最大3万㎡となります。これはシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの約2倍の規模です。展示面積10万㎡以上の展示場を備えた複合施設、1万2000人規模の会議に対応できる国際会議場、3000室以上の客室を持つホテル施設などが整備されます。
年間来場者は延べ2480万人と試算。年間売り上げ4800億円のうち、カジノによる売り上げを3800億円を見込んでいます。また、開業後の近畿圏への経済波及効果は年間7600億円、雇用創出効果は同8万8千人と推定し、府市の歳入は年間850億円増加する見込みです。
【出典元】 →大阪IR基本構想(案)
※ひでゆきさん、福島区民さんから情報をいただきました、ありがとうございました!
大阪IRの予定地、夢洲の開発イメージです。今回発表された基本構想案は第1期分で、万博終了後に、2期・3期と段階的に整備が行われる予定です。また2期・3期エリアに別のIR業者が進出するかは今の所不明です。下の表は今回の発表資料から拾った数字を纏めたモノですが、海外のIRや国内最大施設と大阪IRを比較すると大阪IRの規模感がつかめると思います。
| 都市名 | IR施設名 | ホテル総客室数 | 最大会議室収容人数 | 展示面積(㎡) |
| ラスベガス | The Venetian &The Palazzo | 7,092 | ||
| マカオ | Sands Cotai Central | 6,279 | 6,100(7,450)※1 | 74,682 |
| シンガポール | Marina Bay Sands | 2,561 | 約5,400(7,000)※1 | 31,750 |
| シンガポール | Resort World Sentosa | 1,612 | ||
| 大阪 | 大阪IR | 3,000以上 | 6,000以上(12,000以上) | 100,000以上 |
| 東京 | 各カテゴリの最大施設 | 3,560 | 5,012(10,642) | 115,420 ※2 |
| ↑品川プリンスホテル | 東京国際フォーラム | 東京ビッグサイト |
※1括弧内は各施設が公表している最大会議室収容人数、括弧外は国が面積を基準に算出した標準的な収容人数を記載 ※2 2019年7月に展示面積20,000㎡の南展示棟が開業予定、拡張後展示面積が115,420㎡
大阪IRの予定地・夢洲にF1を勧誘!
吉村大阪市長、万博跡地の夢州に「F1誘致」https://t.co/ZrhF7PUlTc
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 12, 2019
→万博開催決定を受けて、夢洲では埋め立て造成工事などインフラ整備の準備が加速化
→吉村大阪市長は「夢洲の道路は、将来的に公道レースが誘致できるような仕様にしていきたい」と話した
大阪IRに関連して夢のある話題がもう1つあります。大阪市の吉村洋文市長は、2025年大阪・関西万博の会場である夢洲に「F1のモナコ・グランプリのような大会を誘致し、世界から人を呼び込めるような環境を整えたい」と話ました。IRと合わせて「世界屈指のエンターテインメントエリア」を目指す考えで「夢洲の道路は、将来的に公道レースが誘致できるような仕様にしていきたい」との事です。今は雲を掴むような話ですが、実現すれば本当にすごいですね。


