Osaka Metro のグループ会社で「ホワイティうめだ」を運営する大阪地下街株式会社は2019年10月10日付けのニュースリリースで、駅チカ・コワーキングスペース事業をスタートさせると発表しました。 新規事業としてコワーキングスペースを展開し鉄道運輸収入以外の収益性を高める多角化の一環です。
【出展元】→Osaka Metro Group 大阪地下街株式会社が西日本最大級【駅チカ・コワーキングスペース】事業をスタート!
コワーキング事業のブランド名は「ONthe」。禅語の「帰家穏坐(きかおんざ)」より引用されており、本来自分の居るべき所、あるべき姿を見つける場所という意味があります。 これをアルファベットの「ONthe」という表記にすることで、この後に何をつなげ、続けていく かはその人次第であり、十人十色の生かし方ができる、自由度の高い場であることを表現しています。
「ONthe UMEDA」場所は曾根崎警察署の東隣にあるメッセージ梅田ビル。1階および地下2階の2フロア構成で合計約970㎡、257席を設ける計画です。ちっと強引な言い回しですが、駅チカ・コワーキングスペースとしては西日本最大級との事です。名称は『ONthe UMEDA (オンザ ウメダ)』。カフェのように気軽に立ち寄れる 10 分単位の従量課金制を導入し、リモートワーク時代の到来をにらみ、利用者が 10 分単位でデスクワークや打合せに利用できるサービスを提供します。「みんなで創るRNS(リアルネットワークスペース)」をキャッチフレーズに、事業計画時からコワーカー が参画。ブランド名称も公募し 876 件の応募から「ONthe」に決定 。さらなる仲間を増やすためクラウドファンディングにも挑戦するとの事です。コワーキングスペース「ONthe」は梅田出展を皮切りに他エリアへの展開も検討してるとの事です。
路面店ともなる地上階は天井高4m の広々とした空間に、打ち合わ せに最適なテーブルセットや、横並びで作業のできる大テーブルを設置。また、地下街ホワイティうめだ直結の地下階は、デスクワー クや学びに最適な集中の空間。バリエーション豊かな空間が用意されます。
地下2階は、空港ラウンジのようなオーセンティックで落ち着きのある空間となります。資料を広げやすい大テーブルのほか、個別に仕切られたブース席、個室、ナップルーム(仮眠室) など、ひとりで過ごす時間を大切にする設備を揃える計画です。また、地下街直結の立地を生かし、荷物預かりサービスも実施します。コワーキングスペース「ONthe」は梅田への出店を皮切りに他エリアへの展開も検討してるとの事です。
大阪メトロの収益性は非常に高く経営状態は良好ですが、鉄道運輸収入以外のインカムを増やす事が課題となっています。これは、将来「なにわ筋線」の開通により年間100億円程度の減収が見込まれる他、人口動態の将来予測からワーカーの減少により運輸収入のさらなる減収が予想される為、大阪メトロ(グループ)は収益源の多角化を模索しており、手始めに駅構内にデジタルサイネージを大量に設置し広告収入を増やそうとしています。今回のコワーキングスペース事業への参画は、メトロ全体の収入から見るとインパクトは小さいですが、沿線価値の向上や収益源の多角化といったメトロが進めている方向性にそった動きだと理解しました。
駅チカ・コワーキングスペースの「駅チカ」は「駅近」でしょうか?「駅地下」でしょうか?
この手の共同利用オフィスはweworkが難波のスカイイオや北新地20階ビル丸ごとの御堂筋フロンティアで運営していますし、ヨドバシカメラの増築ビルの八階にも大きなスペースで開くそうです。ほかにも長堀のD-SPOT-COMなど大阪に90件も名前が出ています。
https://co-work-ing.com/list/list-osaka.html
そんなに需要があるのかと驚くばかりです。
良い事業展開だと認識しています。
オフィス需要が高まる中、鉄道事業外での収益葉重要な課題の1つです。