ここ数日、鉄道系の大きなニュースが立て続けに舞い込んできています。今回のニュースは京阪電鉄。同社は、1989年にデビューした8000系電車の6号車を改造し、有料座席指定の特別車両「京阪プレミアムカー」を導入。2017年8月20日(日)からサービスを開始し、2018年2月24日に利用客が50万人を突破するなど好調な利用が伝えられています。
京阪特急はデータイム10分間隔で運行されており、主に8000系と3000系が充当されています。運行パターンは1時間の間に「8000系→8000系→3000系→8000系→8000系→3000系」といった感じです。現在は8000系にはプレミアムカーが設定されていますが、間にはいる3000系にはプレミアムカーの設定はありません。

8000系に導入されたプレミアムカーのシート。
3000系にもプレミアム―が導入されないかな?と思っていた所に、ビッグニュースが。日刊工業新聞によると、京阪3000系にもプレミアムカーを導入し、ほぼ全ての特急にプレミアムカーを設定する方向で調整に入ったとの事です。3000系の各編成8両のうち中間車1両が改造されプレミアムカーとなります。
京阪電気鉄道は有料座席指定車の特別車両「プレミアムカー」導入を拡大する。2020年をめどに、現在の「8000系」に加え「3000系」でも展開する調整に入った。
出典:日刊工業新聞
8000系に導入されたプレミアムカーの外観
まだ京阪電鉄からは公式発表がありませんが、プレミアムカーが好調な事から3000系にプレミアムカーを導入するのは自然な流れではないでしょうか。エクステリア・デザインもブルーにゴールドの差し色は「夜の月」の様なイメージでカッコ良くなると思います。でもアルミ車体を1ドアに改造できるのかな・・・??
クレジットカード・交通系ICカードに対応した近鉄の特急券自動発売機
京阪プレミアムカーの弱点の1つとして「ホーム上でプレミアム券が買えない」事があげられます。現在はスマホのチケットレスサービス、または改札外の窓口で購入するオペレーションとなっています。スマホ+クレカ決済に慣れきっている僕は全く不便は感じませんが、会員登録していない利用者、特に遠方からの観光客や支線からの乗り継ぎ客がホーム上で買えないのはやはり不便です。最近導入された近鉄の特急券自動発売機の様なプレミアムカー券売機を停車駅ホームに設置し、さらなる利用促進を図る必要があるのではないでしょうか。10分ヘッドで3列シートの豪華座席指定車がやってくる!
3000系にプレミアムカーが設定されれば、日中10分ヘッドでJRのグリーン車をも凌ぐ豪華な3列シート座席指定車がやってくる事になります。私鉄でこの水準のサービスを、この頻度で提供する、実は物凄い事なのではないでしょうか。加えて、先ほど例に上げた近鉄の様な自動券売機をホーム上に設置出来ればパーフェクトです。サービスインするまで、まだまだ時間があるので、その間に「発券機」の導入など、ソフト側のブラッシュアップも行って欲しい所です。何れにせよ楽しみな事に違いはありません。


