近鉄16400系電車は、南大阪線・吉野線の吉野特急に投入された特急電車です。大阪線や奈良・京都・橿原線で活躍している22000系(ACE)の狭軌仕様で2両編成2本が1996年に製造されました。また、2015年3月に16401F、同年9月に16402Fの車体更新が行われ、車内設備が一新されました。車内設備面ではモ16400形の喫煙室設置、26000系更新車(さくらライナー)に準じた内装材・座席の交換、トイレの改修が行われました。
▼近鉄南大阪線で活躍する特急車たち
近鉄16400系電車は2両✕2本の配置で両編成ともリニューアル済みですが、車体色はYS01が新塗装、YS02が従来塗装となっています。
乗降ドアー付近の様子です。行き先表示機は幕式のままでLED化されていません。
車内の様子です。さくらライナーのレギュラーシートと同じシートがずらりと並んでいます。
このシートは、近鉄22600系電車-Ace(エース)から採用された改良型ゆりかごシートで座り心地は良好です。
モケットカラーは桜の名所として有名な吉野をイメージさせるピンク色となっています。
コーヒーテーブルを出した様子です。
座席背面には大型のテーブルがあります。
シート背面の様子です。大型テーブル、ネットポケット、アームレスト、フック、電源コンセントなど、至れり尽くせりの設備です。
さらに床面が木目調になっており、高級感があります。
天井付近の様子です。間接照明と荷だなに設置された読書灯のコンビです。
荷だなも木目調パネルがはられており、高級感の演出に一役買っています。
さらに、予約状況を知らせるLEDランプが設置されています。予約されていないシートは青色なので、無券乗車は一発でわかります。オレンジは子供料金での予約の時、緑は大人料金の予約です。
妻面の様子です。大型の3色LED方式の情報案内装置が設置されています。ニュースや天気予報が流れます。
デッキの様子です。車椅子対応の両開となっています。
バリアフリー対応のトイレの様子です。
内部の様子です。温水便座付きで清潔感がある最新式です。
洗面台も高級なビジネスホテルのようです。
2両編成ですが喫煙ルームが設けられています。かなり広い・・・。
喫煙ルーム内部の様子です。
最後は新塗装化されているYS02の様子です。16400系電車(リニューアル車)は、26000系更新車(さくらライナー)のリニューアル+22000系電車-ACE リニューアル車がミックスされた面白い電車でした。2両編成ですが、ほぼ終日30分ヘッドで大阪阿部野橋駅〜吉野間を結ぶフリークエンシーは大したモノだと思いました。
この形式は4両しか存在しないのですね。近鉄南大阪線は新車導入数が少ないなと以前から感じてました。
通勤型車両もまだまだ旧型が多いですし、この路線も新陳代謝を進めて欲しいです。