出展:東京オデッセイ
ポストコロナを見据え、賑わいを取り戻しつつある浅草に程近い場所で「浅草十二階」を思わせる復刻ホテルが計画されています。発表されたのはコロナ禍前の2019年4月なので、現在の状況は解りませんが、明治の超高層ビルとも言える凌雲閣を令和に復活させる様なのホテルは、是非とも実現して欲しいと思い記事にしました。商業施設の企画・設計・デザインから建築内装施工を手掛ける『東京オデッセイ』は、東京浅草付近でユニークなホテル新築プロジェクトをスタートさせたと発表しました。プロジェクトのデザインコンセプトは『時代を超えて復刻するホテル』。「浅草に凌雲閣を思わせるレトロなデザインの建物をシンボリックに建てたい」というクライアントの希望に応え、明治時代の日本一高い建物「凌雲閣(りょううんかく)」を模したデザインのホテルが計画されています。
【出展元】
→東京オデッセイ>『復刻ホテル』凌雲閣をモデルに同じ浅草の地にホテルとして再生
凌雲閣(りょううんかく)は、明治時代に東京と大阪に建てられた展望塔で、大阪の凌雲閣は9階建だて、高さ39m、1889年に竣工。東京の凌雲閣は12階建て、高さ52mで1890年に竣工しました。
東京の凌雲閣は「浅草十二階」と呼ばれ、日本初の電動式エレベーターを備え、当時日本で一番高い建物として知られていましたが、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災で半壊して撤去されました。大阪の凌雲閣とともに現存していせん。
出展:東京オデッセイ
計画地は、凌雲閣の建築面積34坪(112.4m2)対して約1/2の15.7坪(52m2)の狭小地ですが、建物高さは凌雲閣と同じ高さの約53m、12階建てで屋上展望台を設ける計画です。外装デザインと「12階建て」の階高設定によって「凌雲閣」との関連性を強く感じさせる設計デザインとなりました。冒頭にも書きましたが、この計画が発表されたのはコロナ禍前の2019年4月なので、現在の状況は定かではありません。しかし、明治の超高層ビルとも言える凌雲閣を令和の時代に復活させる様な、意欲的な計画なので、なんとか実現して欲しいと思いました。