旧ANAクラウンプラザ大阪跡地「堂島浜一丁目特定街区」の都市計画原案を公表!最高148mの再開発が具体化、IHG最上級「Regent Osaka(リージェント大阪)」進出の可能性



大阪市は2026年9月28日、北区堂島浜1丁目で計画する「堂島浜一丁目特定街区」の都市計画原案を公表しました。対象は、2025年10月に閉館したANAクラウンプラザホテル大阪が入居していた堂島ダイビルと、隣接するクラブ関西会館を含む約0.7haです。

原案では、容積率の最高限度を1,200%、建築物の最高高さを148mに設定。北東側には104mの高層部も設けられています。大阪市は新たに「国際競争力の強化に資する宿泊機能及び交流機能」を導入し、緑豊かなオープンスペースとともに、「北新地の新しいゲートウェイ空間」を形成するとしています。

今回の原案によって、これまで具体像が見えていなかった旧ANAクラウンプラザホテル大阪跡地の再開発が、いよいよ輪郭を現し始めました。

本記事で取り上げる「Regent Osaka(リージェント大阪)」の進出、Crowne Plaza(クラウンプラザ)の復活、ダブルブランド化は、いずれも公式発表ではありません。大阪市の都市計画原案やIHGの出店戦略などを踏まえた筆者独自の推測です。

堂島浜一丁目特定街区の計画概要


出展:大阪市


項目 内容
計画名 堂島浜一丁目特定街区
所在地 大阪市北区堂島浜1丁目
区域面積 約0.7ha
容積率 最大1,200%
建物高さ 最大148m、別に104mの高層部
主な機能 宿泊機能、交流機能
公共空間 緑豊かなオープンスペース
都市計画上の位置付け 北新地の新しいゲートウェイ空間
原案縦覧 2026年9月29日~10月13日
公聴会 2026年10月27日予定
新築着工・完成 未公表

旧ANAクラウンプラザ大阪とクラブ関西を一体再開発



今回の計画で重要なのは、旧ANAクラウンプラザホテル大阪だけを建て替えるのではなく、クラブ関西会館を含む街区全体を一体的に再編する点です。堂島ダイビルの敷地面積は約4,608㎡、クラブ関西の土地は約2,722㎡。合計すると約7,330㎡となり、今回の特定街区約0.7haとほぼ一致します。

両施設は従来から一体的な土地利用が行われてきました。今回の建替えでは、その関係を改めて整理し、堂島浜の一角を大規模に再構築することになります。

最高148mと104m、二つの高層部


出展:大阪市

都市計画図では、敷地内に最高148mの高層部と、最高104mの高層部が設定されています。ただし、これは完成形を示した設計図ではありません。148m棟と104m棟の2棟になるのか、一体の建築物を段状に構成するのかも未公表です。

一方、約0.7haの区域に容積率1,200%を適用すると、容積対象床面積は単純計算で8万㎡を超える規模、総延床面積は10万㎡弱となります。旧ANAクラウンプラザホテル大阪を単純に建て替えるだけではなく、複数の機能を組み合わせた大型複合施設になる可能性が高まりました。

「交流機能」はクラブ関西+都市型MICEか


MICE施設のイメージ

今回の原案で注目したいのが、宿泊機能と並んで明記された「交流機能」です。クラブ関西は2025年10月、西天満のフェニックスタワーへ仮移転しています。さらに、大阪市が大規模再開発で用いる「交流機能」には、会議、セミナー、宴会、イベントなどのMICE機能を含むケースがあります。

今回も、

クラブ関西 + ボールルーム・宴会場 + 会議室・イベントスペース + レストラン・バー

といった構成が考えられます。インテックス大阪のような大型展示場ではなく、都心立地を生かした高付加価値型の都市型MICEです。

筆者予想は「Regent Osaka+ダブルブランド」


出展:リージェント香港

ホテルブランドは未発表ですが、IHGが再びこの場所に進出すると仮定した場合、筆者が注目しているのがRegent Hotels & Resorts(リージェント)です。

RegentはIHGの最上位クラスに位置するラグジュアリーブランドで、日本では京都や軽井沢への出店計画が進んでいますが、大阪にはまだ進出していません。

大阪で競合するのは、マリオット系のザ・リッツ・カールトン、セントレジス、W、ヒルトン系のコンラッド、ウォルドーフ・アストリアなど、各ホテルグループの最上位クラスです。



2024年時点で今回の建替えを予想するなら、InterContinentalやKimptonも有力候補でした。しかし両ブランドは、2029年に大阪・桜島への新規出店が決まっています。

そうなると堂島では、既存ブランドを重ねるよりも、大阪未進出の「Regent Osaka(リージェント大阪)」を投入し、IHGのラグジュアリーポートフォリオを完成させるシナリオが浮かびます。

さらに興味深いのが、都市計画で設定された148mと104mという二つの高層部です。これだけでダブルブランドホテルになると判断することはできませんが、IHGは桜島で、InterContinental、Kimpton、Holiday Inn Resortの3ブランドを一体開発する計画を進めています。

堂島でも同様の手法を採用し、Regentを核に、もう一つのIHGブランドを組み合わせたダブルブランドホテルとする可能性は、一つのシナリオとして考えられます。


MICE施設のイメージ

第2ブランドをCrowne Plazaとすれば、Regentが最高級需要、Crowne Plazaが宿泊・宴会・MICE需要を担う形で役割を分けられます。旧ANAクラウンプラザホテル大阪とのブランド上の連続性も残せます。

今回の都市計画原案には宿泊機能と交流機能が明記される一方、住宅やオフィスの記載はありません。Regent、第2ホテル、クラブ関西、MICE、料飲・スパなどを組み合わせれば、ホテル・交流機能に特化した開発としても十分な規模になります。
ゾーン 筆者の想定
低層部 クラブ関西、レストラン、バー
低~中層部 ボールルーム、宴会場、会議室など都市型MICE
148m高層部 Regent Osaka ※筆者予想
104m高層部 Crowne Plazaなど第2ブランド ※筆者予想
外構 緑地、広場、歩行者空間

現地では解体工事が進行中



ANAクラウンプラザホテル大阪は2025年10月15日に営業を終了し、クラブ関西も同月に西天満へ仮移転しました。現在は堂島ダイビル・クラブ関西会館の解体工事が進められており、現地の工事表示では2028年3月31日までとなっています。
時期 内容
2025年10月 ANAクラウンプラザホテル大阪閉館、クラブ関西仮移転
2025年11月 解体工事開始
2026年9月28日 都市計画原案公表
2026年10月27日 公聴会予定
2028年3月31日 現在の解体工事の工期終了予定
今後 建築計画、ホテルブランドなどを公表へ
 



今回明らかになったのは、最高148m、容積率1,200%、宿泊機能+交流機能という大枠です。

ここにクラブ関西や都市型MICEがどのように組み込まれるのか。そして筆者予想の「Regent Osaka+第2ホテルブランド」が実現するのか。

旧ANAクラウンプラザホテル大阪跡地は、北新地・堂島を代表する新たなホテル・交流拠点へ生まれ変わろうとしています。




出典

  • 大阪市「堂島浜一丁目特定街区の都市計画原案に係る公聴会を開催します」2026年9月28日
  • 大阪市「堂島浜一丁目特定街区 都市計画原案・計画書」
  • ダイビル株式会社
  • クラブ関西
  • IHG Hotels & Resorts
  • 現地工事掲示「堂島ダイビル・クラブ関西会館地上解体工事」

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