新駅「箕面船場駅」前の再開発エリアに計画されている、関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)

計画が具体化している北大阪急行の延伸計画が、新たな再開発を誘発しています。

箕面市は2014年2月12日、北大阪急行の延伸で同市の船場地区に建設される予定の新駅「箕面船場駅」前の再開発エリアに、大阪大学と協力して「関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)」を整備する方針を明らかにしました。関係機関による連絡協議会を今月中にも発足させ、平成30年度の完成を目指して計画を具体化させる方針です。

同市の計画では、スポーツ科学やヘルスケアの研究所や芸術文化ホールなどの複合施設を整備、研究所では大阪大学の医学部と工学部の研究室がアスリートのための運動、リハビリ指導や、健康上の問題がない期間「健康寿命」を長くするための予防医学の研究を進める計画です。


箕面市は、「箕面船場駅」エリアの再開発の中核施設として、国立循環器病研究センターの移転を誘致していましたが、国立循環器病研究センターの移転先は昨年6月に吹田市の吹田操車場跡地に決まりました。箕面市は、「関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)」を国立循環器病研究センターに代わる再開発の核となる施設にしたい考えです。




箕面市では現在、北大阪急行線の延伸と同時に、新駅(新箕面駅、箕面船場駅。いずれも仮称)周辺のまちづくりについて検討を進めています。このうち、箕面船場駅周辺においては、大阪大学と箕面市が連携し、トップアスリートやダンス・バレエなどのアーティストの受け入れを視野に入れたスポーツ科学・医療・ヘルスケア施設と、芸術文化ホールなどを備えた総合施設の整備を検討しています。このたび、大阪大学、箕面市に加え、スポーツ関連施設などの運営主体となる候補企業数社、そのほか関係機関で構成する関係者連絡協議会を発足し、計画の具体化に向けて協議を進めていきます。

1.「関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)」構想について

「関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センター(仮称)」は、診療・研究部門、スポーツ&パフォーミングアーツ部門、ヘルスケア部門、ホールからなる総合施設とする予定で、各部門の連携により、総合施設ならではの相乗効果を狙います。

トップアスリートの運動器検診やリハビリ指導実践により蓄積したデータを基に予防医学研究を進め、住民に還元して健康寿命の延伸モデルをつくります。

「医の知の森」をコンセプトに、うめきたなどとの連携や特区制度の活用を視野に入れ、介護支援機器や光技術を用いたヘルスケア診断機器の開発を進めます。

パラリンピック選手のトレーニングの支援を行うとともに、機能障害補助機器の開発を推進します。

また、これらすべてのリソースを一般住民に広く還元することにより、運動機能の低下防止や介護予防など、住民の健康寿命の延伸をめざします。