
ジオ天六 ツインタワーズは、大阪市北区長柄西1丁目にあった関西大学天六キャンパス跡地に建設されている地上23階、高さ73.43mの免震ツインタワーレジデンスです。延べ床面積は33,320.17m2、総戸数は358戸の規模です。

現地の様子です。既に2機のタワークレーンが稼働しており、本格的な工事が行われていました。写真左側のマンションはジオ天六 ツインタワーズの北側で先行して建設が進むブランズシティ天神橋筋六丁目(地上15階建、420戸)です。

【スペック】
名称:ジオ天六 ツインタワーズ
所在地:大阪市北区長柄西1丁目12番1,12番4の一部
階数:地上23階建2棟、【共用棟】鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、地上1階建
高さ:73.43m
構造:鉄筋コンクリート造
杭・基礎 :場所打ちコンクリート拡底杭
主用途:分譲共同住宅
総戸数:358戸
敷地面積:9,199.33m2
建築面積:4,850.13m2
延床面積:33,320.17m2※容積対象面積:27,583.56㎡
建築主:阪急不動産
設計者:フジタ
施工者:フジタ
着工:2015年12月(予定)
竣工:2018年03月(予定)

建築計画のお知らせに掲載されていた立面図です。

ジオ天六 ツインタワーズの杭基礎は「場所打ちコンクリート拡底杭」です。場所打ちコンクリート拡底杭とは、支持地盤が深い場合に杭を深く打ち込み、建物を支える基礎工法で、地盤調査の結果から、支持地盤となる強固な地盤の位置・深さを把握した上で、地盤・建物計画に応じて最適な基礎設計が行われます。「ジオ天六ツインタワーズ」では、ボーリング調査により地中約28mから安定した支持地盤があることを確認、この支持地盤に達する44本の「場所打ちコンクリート拡底杭」と免震装置により建物をしっかり支えています。※付属棟・外構は除く。

建物を支える基礎構造には、免震構造を採用し、建物と地盤の間に実績豊富な天然ゴム系積層ゴム支承、地震のエネルギーを吸収する鉛プラグ挿入型積層ゴム支承、摩擦係数が極めて小さく高性能なすべり支承を用いたハイブリッド構造の免震層を設置。免震構造は、従来の耐震構造とは異なり、地震の力を免震層で軽減することにより、建物の躯体の揺れや変形が少なくなり、家具の転倒や配管の破損などの二次災害も極力防ぎます。※付属棟・外構は除く。

ジオ天六 ツインタワーズは、他にも、初期微動(P波)センサー付エレベーターを採用しているのが目を引きます。地震は、初期微動(P波)といわれる小さな揺れが訪れた後に、本震(S波)といわれる大きな揺れが到達します。エレベーターシャフトには地震の初期微動(P波)をキャッチするP波センサーが採用されており、本震(S波)が到達する前、より早い段階から避難できるよう、初期微動(P波)を感知した段階で最寄階へ速やかに停止して避難を促す仕組みとなっています。また、停電時に階間で停止した場合にはバッテリー運転により最寄階まで走行し、扉が自動的に開く、エレベーター停電時自動着床装置も装備されています。
ジオ天六 ツインタワーズの敷地の東側には大阪市設北霊園が広がっていおり、中々むづかしい立地ですが、地下鉄堺筋線、谷町線、阪急千里線の3路線が利用出来るアクセスの良さはかなり魅力的です。最新の設備や地震対策などで付加価値を付ける事で、立地のハンディキャップを跳ね返す事が出来るか?これからの販売動向にも注目が集まりそうです。

